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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 27.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 27 April 2024

日本語訳

  • 2024年4月18日にメディアゾナがウェブサイトで公表した報道によると、2023年は116名のロシア軍人に対して殺人罪での有罪判決が下されたとのことだ。この数字はその一年前と比べると、900%近くの増加である。ちなみに2022年の有罪判決数は13件で、2021年は11件である。

  • 2024年4月8日にニューヨーク・タイムズ紙は、“ロシア・ビハインド・バーズ”代表オルガ・ロマノワ氏から得た情報として、15,000人の恩赦された受刑者がすでにロシア国内に戻っているということを明らかにした。ロシア・メディアのヴェルストカの報道によると、元受刑者だった者を刑事事件で起訴した事案が2023年には190件あり、そこには20件の殺人もしくは殺人未遂が含まれているとのことだ。2024年4月24日、キーロフ裁判所は元ワグネル受刑者兵に対して、除隊後に老女を強姦殺人した罪で懲役22年の有罪判決を下した。

  • 現役及び退役ロシア兵による殺人事件数が多発している理由の一部に、戦争に関連する絶え間ない心の健康上の不調が続いていることがある可能性は高い。このような精神的な不調には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や戦地での暴力不感症が含まれている。低い士気と倦怠感によってアルコールに依存したり、薬物に手を出したりすることが、殺人事件多発に拍車をかけている可能性も高い。この問題を悪化させていることに、元受刑者がもともと犯罪行為や残虐な暴力行為を好む傾向をもったまま一般社会のなかに復帰してくる点がある。

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