日本語訳

• ロシアの不滅の連隊パレードは、2024年５月９日に行われる予定であったが、中止されることになっている。普段なら、対独戦勝記念日に合わせて、行進の際に今は亡き第二次世界大戦の参戦者の写真を、親族が掲げることになっていた。その代わりとして、肖像写真は５月１日から９日にかけて、車内と公の場所に展示されることになる模様だ。

• メドゥーザの報道によると、ロシア国内の５地方において、戦勝記念日のパレードが中止になっているとのことだ。その理由は安全上の懸念があるためだという。中止となる地方は、ブリャンスク、プスコフ、リャザン、クルスク、ベルゴロドの５つだ。リストにあげられたこれらすべての地方がロシア西部に位置し、要するに、ウクライナの無人航空機（UAV）攻撃に対する脆弱さを抱えている可能性が高い。昨年、戦勝記念日パレードに先立って、クレムリンに対するUAV攻撃が１回、起こっている。

• 不滅の連隊パレードが中止されることと戦勝記念日パレードの規模が安全上の理由で縮小されることは、２年連続になる。今年は戦勝記念日に先立ちプーチン大統領の就任式が行われる。なお、その日は５月７日だ。ウクライナ戦争に関する抗議や不満の可能性が、ロシア政治指導部の計算に影響を及ぼしている可能性も高い。