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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 07.02.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 07 February 2024

日本語訳

  • ロシアの民間軍事会社ワグネルの新野戦司令官であるアントン・“ロトス”・エリザロフが、彼にとって最初となる声明動画を発表した。このような声明発表は、ワグネルの元オーナーであるエフゲニー・プリゴジンと元野戦司令官のドミトリー・「ワグネル」・ウトキンが、2023年8月の飛行機事故で死亡して以来のことになる。

  • 動画のなかでエリザロフは、カザチ・ラーゲリ、英語でいうと「コサック・キャンプ」にあるワグネル新司令部の位置を詳細に語っているが、ここがロシア南部のロストフ州にあり、ロシア軍第150自動車化狙撃旅団の兵舎と同じ場所に位置しているのはほぼ間違いない。それに加えてエリザロフは、ワグネルの新基地にロシア国家親衛隊(ロスグヴァルディア)が新設する志願兵軍団も駐留する予定であるとも主張しており、ワグネルがロスグヴァルディアに従属していることを暗に裏付けた。ロスグヴァルディアが実戦経験を有するワグネル要員で構成された新たな志願兵軍団の編成作業を進めている可能性は高く、この新部隊の目的は、ウクライナにおけるロシアの戦争遂行努力を増強するためであり、アフリカにおけるロシアの影響力を広げていくためでもある。

  • ワグネルの新基地建設を許可したのがロシア連邦政府であった可能性は極めて高い。また、ワグネルがロスグヴァルディア従属下に置かれた結果、ワグネルがロシアの政治体制に危害を加えるかもしれないという潜在的な脅威は完全に取り除かれていると、ロシア連邦政府が認識している可能性も極めて高い。

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