日本語訳：

• ロシアが、ソヴィエト時代のM-55「ミスティックＢ」高高度偵察機を実任務に復帰させることを検討している可能性は高い。７万フィートを超える巡航高度をもつこの機体は、地球科学分野の調査プラットフォームとして最近、運用されている。その一方で、この機体がロシア軍用機での運用を目的に開発された軍用偵察ポッドを装備している模様が目撃されている。

• ロシアの物資調達戦略における重大な欠陥は、適切な「情報・監視・目標捕捉・偵察（ISTAR）」能力の確立に失敗していることだ。この能力は、陸海空軍がタイムリーかつ正確に目標捕捉を遂行するために必要不可欠な能力だ。

• ウクライナ上空において限られた能力しか発揮できていないロシアのISTAR能力を強化する目的で、M-55が戦線任務に戻ってくるという可能性は、現実的にみて、ありうる可能性だ。高高度で飛行できることで、各種センサーは敵側射程範囲からかなり離れたところで動作できる。この航空機がロシア領空内の比較的安全なところから、ウクライナに対する任務を遂行することになるのは、ほぼ確実といえる。