帰省と写真~変わらないものと変わるもの~(前編)
お盆なので、実家の佐世保に帰省しました。
佐世保が実家というと、7割が「佐世保バーガーのとこね」、3割は「ハウステンボス行ったことあるよ」という返答が返ってきます。
しかし、それよりもっと良いところがあるんです。帰省しても佐世保バーガー食べないし、ハウステンボスも行きません。
そんな佐世保への約1週間の帰省。撮影枚数約3,000枚。
抜粋した写真で思い出と気づきを振り返ります。
帰省する時は毎回飛行機なので、こどもたちもだいぶ飛行機には慣れてきました。
初めて飛行機に乗せる時、フライト中に寝てくれるように昼寝時間を調整してたのが懐かしい。
無事空港につき、じいじ(僕の父)が迎えにきてくれてました。
ついた瞬間、「じいじ!!」と駆けていって抱きつくこどもたち。
多分この瞬間が孫の帰省中でもっとも幸せな瞬間なんだろうな。いつか味わえるかな。
到着したら墓参りと墓掃除。バッタを捕まえてこどもたちに見せたら、
「おおきいねぇー」とにこにこしてたのに、
小さめのバッタが車の中に入ってきたのを見て、悲鳴をあげる息子。
虫耐性をつけさせねば。。
昔は滑りやすくて急な石段だったお墓の道がきれいに舗装されていて、途中まで車で乗り入れていけるようになっていました。
見慣れた景色が変わるのはちょっと寂しい気もするけど、お年寄りがお参りしやすくなるために、これは必要な変化。
夜はいとこなんかも集まってみんなでご飯。
こどもたちは年下のはとこと一緒に遊んでて、いつもは絶対にしないのに、息子がおもちゃを譲ってあげていて感動しました。
娘も完全にお姉ちゃんとして一緒に遊んであげてて、こどもたちだけでコミュニティができていてさらに感動。
自分がこどもの時も、いとこたちとこんな感じだったなーと思い出しました。
2日目。本当はフェリーで五島に行き、一泊する予定だったのですが、
台風の接近で帰りの船が出ないかもということで、予定変更。
車で平戸に行くことに。
平戸は九州の端っこで、オランダ商館や平戸城、教会などのスポットもありますが、今回の目的は海です。きれいな海でこどもたちと遊ぶことが目的です。
すべての予定は孫を中心に組まれます。
道中でご飯を買ってから行こうと、平戸大橋近くの広場に駐車。
近くの売店で焼きそばやら唐揚げやらを注文。
時間がかかるということなので待っていると、父に車の写真を撮って欲しいと頼まれました。平戸大橋をバックに愛車のプジョーの屋根を開けて撮影。
今回の帰省で特に撮れてよかったと思った写真が2枚あり、これはそのうちの1枚です。
後から聞くと、一部の部品が消耗してきており、古い車なのでもう交換部品がないとのこと。仕方なく来年手放してしまうので、最後に孫と一緒に乗っている姿を写真に残したかったそうです。
「結構気に入ってたんだけどね」という父の声が寂しげでした。
でも、撮れてよかった。
そこからさらに30分ほど走り、目的地の海へ到着。
透き通った美しすぎる海。
島まで行かなくても、きれいな場所はあるんだなぁ。
海以外は何もなく、人もまばら。
海って本当はこれくらい何もないくらいが良いんだよなーと思ったり。
人で賑わっていて、音楽を聴きながらお酒を飲めるような海もいいけど、
こどもを連れてくならこういうところがいい。
ひとしきり泳いだ後「せっかく平戸まで来たんだから大バエ灯台に行こう。すぐ着くから」と父。
インターハイに出るような水泳選手で、今でもマスターズの水泳大会に出る人なので体力が凄まじい。こちらは5秒あれば眠れるくらい疲れてるというのに。
そしてすぐつくと言いつつ、40分くらい車を走らせて到着。
「すぐ」という感覚は人によって異なるので、事前にすり合わせておく必要がある。
場所を見るとこの辺り。九州の端っこof端っこでした。
灯台までの道中、前方に野生のヤギが。
突然ヤギに遭遇することもあるので、やはりカメラは常に手元にあった方が良いですね。
慌ててシャッターを切ったので上手く撮れなかったけど、突然ヤギに遭遇する可能性があると学んだので、次はもっと上手く撮れると思います。
次があるか知らんけど。
そんな普通にヤギが歩いてるほどの自然な道で、道中全ての景色が美しかったです。
灯台までの道は車のCMでも使われているらしく、後で調べたら菅田将暉と中条あやみのカローラのCMでした。
灯台に到着。こどもたちは爆睡だったので、いとこたちと登ってきました。
灯台から見える果てしない水平線を見て、地球は大きくて丸いんだなと、当たり前のことを考えてました。当たり前にみんなが知っていることだけど、ここから見た景色はそれをリアルに訴えかけてくるようでした。
自分は自然の中の一部分なんだと、ちょっと気が楽になった気がします。
ラッシュガードを忘れて海に入ってたので、夕方ごろから背中がヒリヒリと痛み始めていました。
向こう数日、その痛みとの闘いが待っていることを覚悟しながら、
こどもたちの「明日はプールに行きたい!」という発言を、聞こえないふりをしながら帰路につきました。(翌日ちゃんとプールに行きました)
何もないと思っていた故郷。本当に何もないんだけど、何もないことが逆にありがたくて尊いことに気づけました。
もう十分堪能した気がしますが、まだ帰省も前半。
後編へ続く。
後編はこちら↓
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