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はじめての写真展を終えて

4月25日~30日、渋谷ルデコで開催された「壁展」に出展してきました。
人生初、写真展です。

展示を終えた感想としては、最高で幸せな時間でした。
本当に楽しかった。
この時間がずっと続いてほしいと思えたのはいつぶりでしょうか。
(立ち続けた足は悲鳴をあげてました)

私の写真じゃーん と、娘

そんな超素敵な展示経験になりましたが、
正直に言うと搬入の日の気持ちは真逆でした。
周りの作品のクオリティに圧倒され、
ちょっと心が折れそうでした。

「自分はここに展示してていいのか」
「来てくれた人にどう思われるんだろうか」

そんなことを考え、
作品を抱えてそのまま帰りたい気持ちにすらなりました。
自分にとっては大切な写真に、
自信を持てない自分自身も嫌になりました。

そんななか迎えた在廊初日。
自分の写真の前で立ち止まる人に勇気を出して声をかけると、

「すごく良い写真ですね。心が温まりました。」

と言ってもらえて、その瞬間から心の壁が徐々に
取り払われていくのがわかりました。

本当にたくさんの方とお話しさせてもらい、
自分の子育てをしていた時の話をしてくださったり、
子どもができたらこんな写真を撮りたいと言ってくださったり、
中には涙ぐみながら感動を伝えてくださる方もいました。

一緒に展示していたメンバーの方からも
「心が動かされた」と言っていただけて、
胸を張って展示することが
できるようになりました。

自分の写真を立ち止まってずっと見てくださる方もいれば、
ちらっと見て素通りする方もいる。
最初は通り過ぎる人を見て
どんよりした気持ちになったりもしましたが、
来場された方と直接話しているうちに、
そんなことは考えなくなりました。

全員に良い写真と思ってもらえなくても良い。
一部の人に何かを感じてもらい、
心動かせれば良い。
伝わる人にはしっかり伝わる。

そう思えるようになったのが一番の気づきでした。

そして、お話ししてくれた方々に
今回の展示で一番言ってもらえた言葉。


「このまま撮り続けてください」

いろんな写真を目にする中で、
自分の写真に少し迷っていた時期だったのですが、
この言葉のおかげで吹っ切れました。

この写真たちは自分にしか撮れない、
自分にしか表現できないもの。
そう思って展示を終えられました。

逃げ出したかった初日から一転、
最終日は終わるのが寂しくて、
少し泣きそうになってしまっていました。

知らず知らずのうちに自分で勝手に
壁を作ってしまっていましたが、
展示を通じて自分自身が一つ壁を超えられた気がします。

こんな気持ちになれたのは、主催の別所さんをはじめ、
忙しい中企画運営をしてくれた運営の方々、
全員がお互いの作品にリスペクトをもって接していた展示メンバー、
ご来場いただいた方々、ルデコさん、サンキュールデコ展の方々、
皆さんのおかげでした。

そしてたくさん写真を撮らせてくれるこどもたち、
サポートしてくれる妻にも感謝です。
本当にありがとうございました。


今回展示で表現したのは、
わが子が成長する過程で壁を越えてきた歩みと、
これから越えるべきまだ見ぬ壁でした。

最後に展示した写真と文章を残します。

「歩み」

人は生まれた瞬間から、
さまざまな壁を越えて成長していきます。
首が座る、寝返りをうつ、
自分の足で立ち上がる、歩く、走る...
数えきれないほどの壁を越え続け、
成長を見せてくれます。

私にとっての「壁」はこどもたちが今まで
乗り越えてきた壁(=成長)であり、
我が子の写真を撮り続ける中で
感じたものでした。
どれだけの壁を越えて成長してきたか、
写真が教えてくれました。

家族写真は思い出を残し、
過去を振り返るものでもありますが、
一方で未来を想像させる力も
持っていると思っています。
これからどんな壁を越えていくのか、
ワクワクさせてくれます。
そんな過去と未来を写すような
家族写真を撮り続けていきたいと思います。

こどもたちがいつかその写真を見て
歩んできた道を振り返り、
越えてきた壁を誇り、
新しい壁を越える糧になるように。


あー、本当に楽しかった!写真撮りたい!

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