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帰省と写真~変わらないものと変わるもの~(後編)

お盆の帰省記録、後編です。
(前編はこちらから)

海の翌日のプール

海に行った翌日にもかかわらず、娘の「プール行きたい!」の一声でプールへ。こどもは体力おばけです。

自分が小さい頃によく祖母と行っていたプールで、何も変わらずあの頃のままでした。出口にある屋台のアイスクリーム屋さんもそのまま。
遊び場やプールのバリエーションが充実してるわけではないんですが、それでもこどもたちはすごく楽しそうだったので、30年経ってもこどもの心は変わらないんだと安心しました。
世の中はどんどん変わっていくけど、本当はそんなに変わらなくても良いのかもしれないとも思いました。

さて、今回の帰省には大きな目的が一つありました。それが地元のお祭りの浴衣コンテストです。父は運営側だったのですが、娘を出すと張り切っていて、審査員の方々に「孫が出ます」と言いまくっていたらしいです。(もちろん皆さんから公平に審査すると言われたようです笑)

着替え終わり、祖母(娘にとっては曽祖母)と談笑

今回の帰省で撮れてよかったと思った写真が2枚あると前編で書きましたが、もう1枚が次の写真です。

年に1、2回くらいの帰省で、祖母も遠出ができずこっちには来れないので、一緒にいる時間があまり長くとれていませんでした。
それもあり、まだそこまで娘が心を開けていないかもと勝手に思っていたのですが、二人の仲良く楽しそうな表情を見て胸がいっぱいになりました。
僕は色々あって幼少期から小学校4年生くらいまで祖父母のもとで育てられたので、祖母が半分育ての親です。その祖母にひ孫の成長を見せられて、少しでも親孝行のようなことができたのかなと思えた特別な1枚になりました。

「いってらっしゃい」と言う祖母に「いってきます」

そして今回やりたかったことがもう一つ。30年前と今。

1枚目は約30年前の僕です。そして今のこどもたち。
30年の時の流れの恐ろしさを感じつつ、この場所は変わらなすぎてびっくりしました。
世の中がよりよく変わっていくことも素晴らしいとは思いつつ、変わらない安心感もありますよね。
できれば自分の孫もここでまた撮りたいなあ。

仲良し?ショット

浴衣コンテストは甚平だと出られないらしいので、今回は娘だけの参加でした。
エピソードが結構大事らしく、去年の優勝者は「おばあちゃんからもらった髪飾りをしてきました」というエピソードをひっさげてきたらしいので、祖母にもらったリボンを髪につけていきました(なんの意味もない、ただ実家にあっただけのリボン笑)


なんか食べる娘
なんか食べる父

そして迎えた浴衣コンテスト。直前まで「たのしみだねー」と言っていた娘でしたが、ステージに上がるとは思ってなかったらしく、緊張でナーバスに。。

しかし、腹をくくったようで、しっかり出場してくれました。

覚悟を決めた顔
緊張のあまりほとんど喋れず…
出番終了

そして結果は見事三位入賞!一位と二位は小学生だったので、幼稚園児の部(勝手に作った)としては優勝でした。
娘には、「幼稚園では優勝だよ!本当にすごいよ!」と何度も伝え、本人はまんざらでもなさそうでした笑

商品は水族館のペアチケット!日程的に行けないので、父の知り合いの子に譲りました。


もらってすぐ中身確認

緊張してぐずってた時に「頑張ったらわたあめ買ってあげるよ」と言ってたので、満足げにわたあめを食べながら帰宅。

翌朝は父に連れられて、男手として祭りの片付けに駆り出されました。
片付けのメンバーは僕を除いたら父が最年少。それ以外は皆さん60代以上。
最年長はなんと90歳。。地域の活動に参加する若い人が少ないという、地方の課題が垣間見えました。
一番若手なので、一番動かねばと思って頑張ったら、人生の大先輩たちから「この暑い中、そがん動けて素晴らしか。長崎県の宝ばい」というお言葉をいただきました。(ごめんなさい、今長崎県民じゃないんです。。)

そんなこんなであっという間に過ぎていった1週間。
最終日も父が空港まで送ってくれ、空港に到着する前に、近くで飛行機が見えるところがあるよと寄り道。

飛行機好きな息子
かなり近かった

お別れまでの時間を惜しむように飛行機を眺める父の背中が、すごく大きく感じました。(お腹も大きかったです)


そしてお別れ。この後父はテニスに行った模様。父も体力おばけでした。

父と別れ、帰路へ。


都会に戻ってきた感

普段生活している東京近辺だと、すごいスピードで街並みが変わっていきますが、実家の近くは昔から変わらない景色が多いです。そして変わらなくてもある程度不自由なく生活できています。
世の中は便利になっていっているけど、本当はそこまで変わっていかなくても良いのかもしれないと思いました。
どっちが良い悪いということではないけど、自分の価値観に合わせて選択していけるようになると良いですね。

ただ、変わらない中でも変わっていることは確実にあって、
実家の近所のスーパーが潰れて跡地にマンションが建つので、家から見えてた電車が見えなくなるということを聞いて、
この窓からの景色も変わってしまうんだなと少し寂しくなりました。
また、父が愛車を手放すことだったり、少子化により僕が通っていた小学校があと数年でなくなってしまうと言うことだったり…。
変わらないと思っていても、ずっと変わらないことはありえないので、
そんな今を写真に残しておきたいと思って、今回の帰省ではたくさんの写真を撮りました。

こどもの頃遊んでたところ。昔はここにすべり台があった。

ずっと変わらないものは無いということを、すごく考えた1週間でした。
カメラでもスマホでも良いので、なんでもない身近な場所を撮って残しておくことが、後ですごく価値のあることになります。
それを見返すのも、写真の楽しみ方の一つ。

次はいつ帰ろうかな。

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