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津波てんでんこ

こういう時代になると、どこまで自分勝手になれるかだと思う。

状況は、すでに「津波てんでんこ」な状況。「ためらい」が命取り。非情なまでに「自分の判断どおりに行動」を連ねけるかどうか。

私鋳銭(しちゅうせん)とは、政府が発行するか、バックに居て「公」に流通する紙幣・硬貨ではない私的に鋳造されたそれのこと。この国では政府が頼りにならなくなって武士が台頭してきた平安末期から私鋳銭は流通しはじめ、平清盛は、この胴元になって「平家に非ずば、人に非ず」の時代を築く。その後、「台頭してきた武士」も頼りにならなくなった室町時代末期になると、織田信長の永楽銭ではないが、各地、私鋳銭の天下になった。

現在の「ポイント」は、この私鋳銭にあたる。「ポイント」が幅を利かせられれば利かせられるほど、政府などの「公」が市井のニーズに応えられなくなって死に体になっているということ。でも、この流れだと、近く「ポイントで給料」も当たり前になっていくだろう。

街場でも、「アフリカの子どもたちを救おう」的な理念先行なものばかりでなく、ママさんたちに拠る「騒ぐ赤ちゃんに気をつかわずにランチを」を実現するためのNPOなど、実際的で積極的なセルフ・サービス的アクションは始まっている。こういう中から、あの頃は、土豪(土地の小豪族)が生まれ、やがて戦国大名が生まれた。

(だから、戦後大名って武辺の人じゃないんだ。民生の達人)

「子ども食堂」といえば「私立」というのは象徴的なことだ。市井では「円」も「政府(自治体)による公共サービス」ももっと信用を失って、ますます「私鋳銭」と「土豪」が仕切る時代になっていくんだろう。

でも、だからこそ、戦国時代がそうだったように、世の中は荒れる。土豪じゃ電車動かすのは無理だし、大規模で組織的なマニュアル・レーバーをデザインするのも無理。警察が弱くなれば、特殊詐欺的なこと、強盗はもっと横行する。

(「各地の土豪」が仕切る時代になれば犯人は逃げ場に困らなくなるしね。占領軍が、わがもの顔だった時代のヨコハマがそうだった。犯行に及んだら占領軍の「治外法権」に逃げ込んじゃえばいい)

つまり土豪は小さな土豪ゆえにできないことはたくさんあり、だから戦国大名だってやがては「天下統一」を目指すことになっていく。

だから、戦国時代の入り口に立っている僕らは「乱」を覚悟しておいた方がいい。

(今はエボシ御前みたいな人が、出てくるかこないかってところだろう。天下泰平の江戸時代になるのはm、あの頃だったら、百年先だ)

趣味にお金を費やし、どこかにレジャーという状況ではなくなる。求人サービスだって、現状の社会が現状のままに動いていることが前提、どこまで保つやら。求人を探しているそのスマホだって、政府やこの国が弱く慣れば「外国企業のもの」になって、値段ふっかけられちゃったり。

食料自給率30%台、エネルギー自給率10%台、ウクライナでの戦争が終わっても、畑から地雷を取り除くのに少なくとも30年以上。

(ちなみにカナダの食料自給率は270%近く。オーストラリアは200%。エネルギー自給率はカナダで180%近く、オーストラリアで320%近く)

で、クルマも、半導体も売れなくなってきちゃってるわけだし。そんなところなんだ、この国は。将来は暗い。

(外国からの観光客だけじゃ1億は喰んでしょう)

言わられるとおりにしちゃダメだ。参考書を探しちゃダメだ。参考意見も聞かない方がいい。この国の1960年代以降は、いい加減の温泉みたいで、たいていの大人は、その時代の経験が主成分だ。

これからは未知で未開の世界だ。

でもね。環境としは暗くても、自分には明るい未来が待っているかもしれない。

(そういうことを誰も否定できんでしょ)

だからね「津波てんでんこ」だ。ためらっちゃダメだ。命取りになる。
周囲の判断を待ってちゃダメだ。

「まず様子を見て」は効かないんだ。津波なんだから。