【写真にテクニックは不要】思い通りの写真を撮るための「シンプルな仕組み」


思い通りの写真が撮れていますか?

写真ファンのみなさま、こんにちは。 

写真のネタ帳」の上原京平です。

特に写真を始めたばかりの人にとって、「撮りたい思い」と「現実に撮れた写真」のギャップに悩むことは、よくあることでしょう。

すごく素敵な写真が、頭の中には、ある。確かに、ある。

でも実際に撮れた写真は、なんかパッとしない。むしろガッカリするような写り…。

「ん~、こういうのじゃないんだけど…」


■もはや写真は技術で撮る時代ではない

その場合、「自分はまだ技術が追いついていないから」と思うのは早計です。

なぜなら、カメラは「押せば写る」というこのご時世、もはや写真は「技術で撮る」ものではないからです。


現像液の調合から露光時間の調整まで、技術によって写真を撮っていた時代も確かにありました。

でも、今はただボタンを押すだけです。

誰もがスマホやデジカメでパシャパシャとやっているこのご時世、その人たちは全員技術で写真を撮っているかといえば、そうではありません。

ただボタンを押しているだけです。

ただボタンを押すだけで、何の破綻もないちゃんとした写真が、無限のバリエーションをもって生まれます。

あなたが思い通りの写真が撮れないのは、技術のせいではありません。


■テクニックよりも「見方」

技術ではないなら、何か?

それは、ものの「見方」です。

同じ光景を目の前にして、上手い人はすごく素敵な写真を撮るけど、上手くない人は全然撮れない。

その差は、技術の有り無しではなく、その光景に理想的な絵が「見えている」か「見えていない」かです。

見えたものは撮れます。

見えたなら、あとはただ「ボタンを押して」その絵を撮るだけです。

写真は、撮る前にまず「見える」必要があります。


■結局うまく撮れない理由は「理想と現実のギャップ」

誰でも、「こう撮りたい」という理想的な絵はあると思います。

そもそも、それを撮りたいがために写真を始めたはずです。

しかし、その「理想的な絵」と「現実のあくまでフツーな光景」が、どう考えても全く結びつかない。

現実の光景の中に、美しい理想の絵が見えない。

うまく写真が撮れない理由は、結局コレです。


すごく素敵な写真を見た。

よし!自分もああいう写真を撮るぞ!

喜び勇んで始める写真。

しかし、現実の身もフタもない無粋な光景を目の前にして、しばし呆然。


「え?ここからどうやってあんな素敵な写真を撮るの…」

「なんなんだ、このギャップは…」


そこからネット上のハウツーを漁ったり、写真教室に通ったりという暗中模索が始まるわけですが、少しお待ちください。

写真はそんなに難しく考える必要はありません。

というか難しく考えると逆に理想の写真はどんどん遠ざかります。


今回は、いったん頭の中をリセットして、「写真を撮る」ということをシンプルに組み直してみましょう。

「写真を撮る」ということは、本当にうれしくて楽しくて、自分が解放される大いなる喜びです。

そんな写真を、溢れる情報の洪水によっておぼれさせてしまうのは残念な話です。


写真は簡単です。

「見て」「撮る」だけです。

そして「撮る」の部分については、シャッターボタンを押すだけです。大したコツはありません。

つまり「見る」の部分にこそ、秘密があるということです。


今回はその「見る」の部分を明らかにします。


写真において最も肝心なのは、テクニックでも機材でもなく、「見方」です。

そこを押さえることが、写真においてはスタートであり、ゴールです。

アルファであり、オメガです。

ですから、この記事に書いてあることを押さえたならば、あとのことは結構どうでもよくなります。

機材?買ってもいいし買わなくてもいい。

テクニック?身に付けてもいいし身に付けなくてもいい。

写真の核心をつかんだという余裕が、あなたを自由にします。

そしてその自由によって、心から写真を楽しめるようになるでしょう。


---目次---

1.思い通りの写真を撮る方法

2.理想を具体化するための「3つの視点」

3.「3つの視点」の使い方

4.理想の写真を撮る「シンプルな仕組み」

おわりに


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