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組織を芯からアジャイルにする

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「組織を芯からアジャイルにする」ために。あなたの居る場所から「回転」を始めよう。
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2023年6月の記事一覧

なぜ、本を8冊もつくる必要があったのか?(後編)

いちばんやさしいアジャイル開発の教本 5冊目は「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」。  コロナ前夜に書きはじめて、最初の緊急事態宣言のまっただなかに発刊したアジャイルの本。本を買おうにも、本屋やってませんよね、という状況下で本を出すことの不安といったら。幾冊か作っていたとしてもそれは不安ですよ。  「カイゼン・ジャーニー」「正しいものを正しくつくる」「チーム・ジャーニー」と、3冊も書いていたため、「アジャイル開発」も当然に語り明かしていた感がある。本をつくるにあたって

この先には、希望しかない。

この先には希望しかないと思った。  これがこの数年の数々のDX、組織変革の激戦の果てにたどり着いた私の結論。脇目もふらず時間を注ぎ込んだ、この日々。コロナとともにあったことさえ既に懐かしい。思うようになることがあるなんて思うな。折れる心なんて、とっくに捧げている。一体、組織に何が起きているのか。  日本の組織に共通する根深すぎる課題。一体どのようにして、この難題を乗り越えていくというのか。経営、マネージャー、現場が一体となって乗り越える? そんなものは必要条件でしかない。

どこから、どこへいくのか。

 どこから、どこへいくのか。長らく、この問いに向き合っているように思う。  実際のところ、多くの人がこの「2点間」の移動の中に身を置いている。仕事の上で、何を成し遂げたいか、またそのために自分の技や能力の何を磨くのか。  もう少し高い視座での見方もある。組織としてどこから、どこへいくのか。チーム、一つの部署、あるいは事業部、会社として。今どこにいて、これからどこに向かっていくのか。  つまり、私達は常に、どこから、どこへの途上にいることになる。  簡単にいかないのは、と

最高の仕事術とは、自分で仕事の方法を生み出すこと

 20年以上も仕事をしていれば、自分の「これまでの仕事」をふりかえるには十分な素材がある。仕事を「絵描き」に例えて考えてみよう。  様々なプロジェクト、やるべきことは「キャンバス」にあたる。キャンバスに向き合うにあたって、自分がどんな色を使うことができるのか。まずもって、「パレット」の上に「色」が無ければ、キャンバスを前に手も足もでない。  パレットとは自分の仕事に関する引き出しであり、その上に乗っている絵の具は、その一つ一つが仕事の方法・仕事術、プラクティスということにな