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自分にとって、守りたい人がいるか。

仕事に対する動機の源泉とは何だろうか、ということをふと考えていた。

自分の能力が発揮できること、人の役に立つこと、ソフトウェアをつくること、世の中に良い変化をつくっていくこと…どれも仕事をするときの動機になると思う。私は「良い感じの状況をつくる」というミッションを個人的に掲げて、仕事や活動をしている。このミッションも、自分が行動するには十分な理由だ。

特に、これで困ってもいなかったのだけど、あることがきっかけで、ひょっとしたらもっと強固な動機になりうることを自分の中で発見した。結論から書くとそれは、「自分にとって守りたい人がいる」(から仕事をする)ということだ。

家族?いや、もちろん家族はそう、守りたい人。でも、ここでは仕事の文脈での守りたい人を指している。悩みを抱えていて、自分に助力を求めている友人。ある義憤に燃えて越境がしたくて、でもまだ力不足で、だからこそ私を必要とする若者。自分の能力や時間を提供することで、彼、彼女たちの前進の助けになれる可能性がある。

漠然とした人の役に立ちたいという感覚ではない。彼、彼女たちにとっては(おそらく)私しかいないという関係性の中での貢献。自己効力感は確かにあるけども、自分が役に立つから嬉しいのではない。あくまで、相手が前進できるか(越境できるか)どうか。相手のラベルが顧客なのか、仕事仲間なのかも関係ない。強い意思があるかどうかだけだ。

まだ自分でもよく理解出来ていないけども、今は仕事をするのがとても楽しい。かつてないほどに。この感覚は忘れてはいけないと、頭で考える以上に、胸が踊る感じで、自分に教えてくれている。

人はもっと、他人に身を任せてもいいのかもしれない。依存ではない。相手を信頼することで自分にはない力を得て、そして、自分の意思を貫くのだ。ここでまた、はたと気づく。私もそうなんだ、と。人から信頼され、そして、私も人を信じて、自分の目指す方向へと越境し続ける。その旅路は、間違いなく楽しい。

さて。あなたにも、守りたい人はいますか?

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