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“パピートラック何それ美味しいの?”

まず、パピーに対するマミー、ということで
「マミートラック」の方がメジャーなので、こちらを解説。
“女性社員が産休や育休から復帰した際に、担当業務や部署、勤務時間を変更されてしまい、その後のキャリア形成が阻害される”
ということが社会問題として取り上げられています。

2022年に男性が子育てしやすい社会を創るために法改正も行われ、企業側も当事者側も、子育てにコミットする環境が整いつつあります。

同時に、これまで働きながら育児をすることで、
主に女性が被っていた「ままならない」事象について、パパも被る可能性があるわけです。(既に被っている方々もいるでしょう。)

さて、「マミートラック」と「パピートラック」をGoogleで検索すると
パピートラックについて情報が少ないことに愕然とします。
そのほとんどが、2022年の法改正を機に、企業の人事向けに書かれたコラムで、数記事しかないことにさらに戦慄します。

601人の0歳児育児中のパパが回答した
『パパの育児参加状況実態調査2021』を紐解いてみると、

Q9育児休業を取得しなかった理由(601人中352人が回答)について

上位3つは

  • 1)取得しづらい雰囲気がある(39.2%)

  • 2)職場の人員が不足している(34.4%)

  • 3)所得を下げたくない(33.8%)

と、職場の事情と自身の収入が理由にあげられています。

そして、

  • 7)上司・会社幹部からの取得の理解が得られない

  • 8)キャリアに不利な影響がある

と、キャリアに対する不安が見え隠れします。

複数回答可の設問だったので1位の「取得しづらい雰囲気」の理由としてもマークしている人はいるでしょう。

一方、Q10「もし次に赤ちゃんが生まれた場合に新しい育児休業制度を利用したいですか?」という利用意向をみてみれば
74.6%のパパが育児休業を取得したい!と回答しています。

育児に前向きなパパが、これからも増えていくことに期待が持てます。

この時に、
どうか「パピートラック」という言葉が社会問題として浮上しないでほしいと願います。
同時に「マミートラック」という言葉も死語になっていくことを望みます。

こんな言葉の検索ヒット数なんか増えない方が良い社会のはずなのですから。

記事担当:リジー

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