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技術で人は幸せになっているのか?(その2)

こんにちは、パパ造です。

私はもともと電気設備の点検などの仕事をしていましたが、縁あって情報関係の仕事をすることとなりました。

今の会社に入った当時(30数年前)、社内には個人が使うパソコンはありませんでした。

そんな時代でしたが、既に今と変わらない交通インフラ(高速道路、新幹線、旅客機)はありました。

そして現在、私の会社はパソコンも1人1台以上の割り当てがあり、各拠点はネットワークで繋がり、家からでも仕事ができるようになっています。

当然、それにかかる費用も莫大なものとなっています。

では、30数年前とインフラは何が変わったのでしょうか?

確かに高速道路網は広がり、新幹線は早くなり、航空便も増えたかもしれません。

ただ、それによって人が幸せになったのかというと私はそうは思えません。

「もっと便利に」という人の欲望は自分たちの首を締める方向に進んでいると感じます。

例えば、コンビニ。24時間便利ですが、24時間働いている人がいることを忘れてはいけません。

翌日届く宅急便。これも24時間動き続ける物流があるからこそです。

正月三が日、昔はお店が休みで静かなものでした。
今は、いつが正月なのか分からないくらいお店も開いています。

便利になればなるほど、便利を目指せば目指すほど、人に余裕が無くなっていないでしょうか?

少し不便でもいいやと多くの人が思えれば、もっと人は休むことができ、余裕が生まれると思います。

例えば私の会社でいえば、パソコンが半分になれば仕事の効率が上がると本気で思っています。(私の会社の場合であって、全ての会社に当てはまるわけではありません)

パソコンは使い方によっては非常に便利な代物ですが、中には切った貼ったが容易にできるため、ネットからのコピペや体裁ばかりを一日中直しているような人も見受けられます。
※パソコンを使っているだけで仕事をした気になってしまってる

パソコンを無くし、ノートと鉛筆で「自分の頭」で物事を考える方が本質的な仕事ができるのではないかと思っています。

私は社内のIT・システム系業務の相談を受ける立場にあり、色々な話が舞い込んできます。

「システムを入れると売り上げが上がりそう」「システムを入れると課題が解決できそう」と相談に来られますが、ほとんど持ち帰りになります。

皆さん、システムはまるでアラジンの魔法のランプのように思われています。

システムは、きちんとした入力があってはじめて出力(効果)が現れます。

この入力とは、「データ」という意味と「仕事の正しいやり方」という面があります。

相談される方の多くは、「仕事の正しいやり方」を抜きにしてシステムで改善できないかと持って来られることほとんどなのです。

何が問題かを聞いていると、ワークフロー(仕事の流れ)があいまいであったりおかしいことがほとんどです。

その状態ではシステム化できません。絶対に失敗します。

そして、その点を指摘し、そもそも何が問題であるかを探っていくと、思わぬところがボトルネックとなっていることが分かったりします。

「そこが問題ならシステム化してもダメだね」と納得してもらうと私も安心します。

実は私はローテク大好きの自称、反IT・反システム派のSEなのです(笑)

システムの最適化でもっと余裕のある幸せな世界を目指したいと思っています。

システム構築でお悩みの方はコメント下さい。反ITの立場でご相談に乗ります(笑)

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