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サイコパスの話をしよう

やほやほ、皆さんこんにちは。
結構サイコパスって単語よく聞くよね。
いろんな文脈で使われることがあると思うけど、その中でも出現率の高い場面は誰かが少し心無かったり風変りな発言や行動をした時に「お前サイコパスかよ!!」とかって言ったりするよね。
あと、よくサイコパスって言葉を耳にするのは連続殺人犯とかシリアルキラーについての話題になった時とかかな。

でも実際のところサイコパスってどんな人?って聞かれたときに正確にどんな特徴を持った人がサイコパスなのかを説明できる人は少ないと思う。
そこで、ある程度サイコパスについてまとめてみようと思った。

サイコパスとは?

サイコパスは日本語表記だと精神病質という風に表現される。
現在の精神医学で主流になっているDMSでは精神病質やサイコパスという分類はなく、反社会性パーソナリティ障害として分類される。

DMSにおける反社会性パーソナリティ障害の診断基準は次のようなものである。

・法律にかなって規範に従うことができない、逮捕に値する行動
・自己の利益のために人を騙す
・衝動的で計画性がない
・喧嘩や暴力を伴う易刺激性
・自分や他人の安全を考えることができない
・責任感がない
・良心の呵責がない
<Wikipediaより引用>

15歳以上でこの中から三つの条件を満たしていることで診断される。
ただ注意しておきたいのは、パーソナリティ障害の診断には著しい苦痛や機能の障害を臨床的に満たしている必要があり、それらの判断を精神科医がする必要がある。
つまり一般人である我々が「診断基準満たしているじゃん!反社会性パーソナリティ障害なんじゃね?」と判断するのは的外れだしナンセンスである。

とはいえ、反社会性パーソナリティ障害はアメリカでは人口の4%、日本でも人口の1%存在するといれる。(諸説ある)また、その多くは恐らく精神科で適切な処置を受けることなく社会に野放しになっているという。
そして、反社会性パーソナリティ障害の人口よりも多い割合で、いわゆる「反社会性パーソナリティ障害と診断されるほどではないが、反社会性パーソナリティ障害的な特性を持った人」が存在する。
彼らはその希薄な共感性や虚言癖などの特徴から周りの人々を苦しめたり、傷つけたりすることも少なくない。そんな彼らから我々は適切に身を守らなくてはならない。

反社会性パーソナリティ障害的な人(以下、サイコパスとする)にも様々な気質の特徴などによって様々なタイプの人がいる。
そんな彼らの多くに共通する点は

・共感性の欠如
・責任感がない
・虚言癖がある
・良心や罪悪感の欠如
・衝動性が高い

などである。
もちろんこれらすべてを満たしている場合もあるし、一部しか満たしていない場合もあるだろう。我々のパーソナリティが多様であるように、サイコパスのタイプもまた多様である。

学習能力の高いサイコパスか下記の記事で紹介しているような手法を巧みに使って接近してくることもある。

社会に溶け込むサイコパスのタイプ

序盤に話したようにサイコパスというと明らかに異常な人とか、シリアルキラーのイメージが強いけど、そのほとんどは刑務所に入っていないし、異常だとも思われていないかもしれない。
というのも多くのサイコパスは成長過程で正直に振る舞うと非難をうけることや、どのように振る舞えばよい印象を与えられるかをいうのを学習している。つまり一見サイコパスとは思えないように立ち振る舞うし、感情的になった風に装って涙を流すこともあるという。
そこで社会にうまく溶け込んでいる、よくあるとされるサイコパスのタイプをちょっと紹介してみたいと思う。

出世するエリートタイプ
サイコパスの中でも賢く魅力的で野心のある人間は出世する確率も高く、いわゆるエリートと呼ばれるような肩書を手にしていることも少なくない。
特にCEO、弁護士、営業などの職業がとくにサイコパスの比率が高いとされている。逆に看護師や介護士、セラピストにはサイコパスが少ないとされている。

彼らは賢く魅力的なだけでなく共感性が欠如しており、その特性は時に極めて強力な武器になる。例えば、自身の出世のために人を蹴落としてもなんとも思わないし、会社を拡大させるためにカモになって苦しむ人がいても罪悪感にさいなまれるようなこともないのである。
彼らにとって人生はゲームであり、お金を稼ぐゲーム、異性を落とすゲーム、肩書を手にするゲームをクリアしていくことで退屈をしのいでいる。
ゲームに勝つためにはどのような手段でも厭わないのである。

寄生するヒモタイプ
サイコパスの中にも野心があまりないようなタイプもいる。
寄生するヒモタイプは特に苦労せず楽に暮らしていくことが目的であり、そのためであれば別にプライドなど気にしないのである。

このようなタイプのサイコパスはとにかく面倒なことや骨の折れることはせずに暮らしていきたいので、恋人等に寄生してヒモのようになっているパターンが多い。彼らはヒモになるために最適化した行動をするので、哀れな人間であることを装ったり、とても愛していることを装ったりする。
しかし彼らは心の底では支援者が辛かろうが、苦しかろうがどうでもよく、自分自身が楽に何もせず暮らせればそれでいいのである。

クズ男にハマるに理由についての記事もあるから是非読んでね>

暴力的なパターン
サイコパスの特性と一つとして衝動性がある。彼らは一時的な激しい感情を制御する機能が欠如していて、短絡的に計画性なく行動することがある。
例えば、言うことを聞かなかった人間に対してかっとなって暴言や暴力をふるったり、性衝動を抑えきれずレイプまがいのことをして征服欲を満たすようなこともあるだろう。

彼らは人をコントロールすることにたけていて、弱みを握り泣き寝入りするように仕向けることなどお手の物である。暴力を受けた被害者も脅迫に屈するしかなく立件されることなく終わってしまうようなケースも多くあるようである。

まとめ

もちろん、殺人事件の犯人もサイコパスや反社会性パーソナリティ障害の比率は一般人よりもかなり高いだろう。
しかしほとんどの反社会性パーソナリティ障害やサイコパスの人間は特に犯罪を犯したり、あるいはそれがバレていなかったりして普通に社会生活を送っている。
もちろん偏見に基づく差別のようなことは避けなくてはいけないが、彼らから自分の身を守らなくてはいけないのも事実である。
ちょっとサイコパスに出会ったときの対処法は書ききれなかったので第二弾的な感じで今度書きたいと思う。

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