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【メロスピ】こういうバンドを待ってた!90年代からタイムスリップしてきたバンドMarco Garau's Magic Opera

全盛期のメロパワの勢いのまま令和5年まできてしまったバンド、marco garau's magic operaをご存じだろうか。

私が初めて見つけた時は、「90年代のバンドっぽいけど、録音が妙に良いからリマスターしたやつだろうな。」と思った。だが、アルバムの発売年を確認したら、2023年の2月だった。

初期のアイアンマスクやダークムーアあたりの細胞に直接届くようなアニソン系メロディライン。突然始まるピアノソロ。メロスピみのあるギターソロ。メロパワの集大成みたいなサウンドは、何も考えていなくてもカッコよさの暴力で最高のバンドだと訴えかけてくる。90年代風と書いたが、ちゃんとブラッシュアップされている部分も多くある。オペラという名前を名乗るに相応しい劇中のような起伏の強さ。劇半のような臨場感のある音作りは日々進化を繰り返しているバンドであることを物語っている。あえて欠点を書くと、アルバム1枚聴いても曲調が似通っているところか。私はこってりした料理のフルコースみたいなアルバムは大好物だが、聴いていて疲れてしまうかもしれない。

調べてみたところ、ダーディアンのキーボードがリーダーらしい。ラプソディのルカが独立したバンドと同じく、欲望のままに作った曲を演奏できるバンドらしい濃縮された魅力のあるバンドだ。ちょっと恥ずかしくなるほどのド直球なメロディラインは刺さる人には突き刺さるだろう。昔好きだった戦隊モノを今見てみると「ああ、やっぱりカッコいいな」となるタイプだろうか。

メロパワの様式美を全部聴かせてくれる今となっては貴重なバンドだ。最新アルバムを10周は聴いているが、未だに今年発売された作品なのか疑っている。シンプルに末永くこの音楽性のまま活動して欲しい。私は切にそう願っている。

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