2016_一風景1

「誰から学ぶかで差がつく」を本当に重要視している人はどれくらいいるでしょうか

人間誰一人として全く同じ人はいません

それは、①先天的:遺伝的に完全に同じ人がいないこと、②後天的:その後の環境、周囲からの刺激、それらの刺激に対する反応、すべて完全に同じ人がいないこと、の二点から明らかです。


遺伝の問題は、個人ではどうしようもない問題ですが、②後天的なところは、気づいたその日から、かなりの割合でコントロールできます。

特に、環境から受ける影響は非常に大きく、「誰と一緒にいるか」が非常に重要になってきます。


社長といるとストイックだが、友達といると遊んでしまう自分

私は大学2年の始めに、周囲の誰にも相談せずに借金をして、投資やビジネスの勉強をしていました。

その中で、多くの事業主(内容ややり方がグレーな方も含め)とお話をさせていただく機会がありました。

当時はSNSを使って知らない人と出会うのが珍しかったようで、若いというだけでかわいがってもらえました。


大学外の社長(ほとんどは学歴が高くない方々)とお話している時の私は、「あれをやろう、これもやろう」と、どんどんアイディアが浮かびました。帰ってからも、寝る間を惜しんでそれを実行していました。


一方私は、軽音サークル、卓球部、塾講師のアルバイト、そして大学の講義すべてに出席していました。当時は「普通の大学生」という経験も重視していたからです。

その中で、大学の友達と一緒にいるときは、どうしても皆でゲームをしてしまったり、ダラダラ遊んでしまったりしていました。


私は自分の活動を周囲に一切話していなかったので、友達そのものには当然悪気があったわけではありません。実際今でも仲良くお話してくれる仲間がたくさんいて、私も彼らのことは好きです。


しかし、社長といるとき、そしてそこから帰った後の、「やりたいと思ったことに夢中で取り組む自分」を知れば知るほど、友達といるとダラダラ遊んでしまう自分にイライラするようになりました


周囲と違う自分になるためには、違う環境から影響を受ける必要がある

こうした経験から、私は社長との時間をどんどん多く持つようになりました。友達といると、ダラダラした、あまり好きではない自分が出てきてしまうからです。

極めつけは、最も尊敬できる社長に「コンサルフィーをお支払いするので、ブログの書き方を教えてください」と直談判し、毎月のバイト代をすべてコンサルフィーにかえて、その社長との時間を毎週2時間いただいていました。


ある一定の時間が経つと、友達と遊ばないことに対する抵抗感がなくなりました。その過程で、一人でダラダラしてしまうテレビやゲーム等からも自然に解放されました。それらをやる時間がなくなるまで、自分を追い込んだ結果です。

ゲームは今でも大好きですが(許されるならずっとやり続けると思います)、テレビに関しては一切観なくなりました。


環境の影響はとてつもなく大きいと、今は余計にそう思います。私という同じ人間が、「誰と一緒にいるか」でここまで差がつくものなのかと、振り返るたびに驚きます。


私自身、周囲と違う動きをしようと思っていた節はありました。

現在のような生活を想像していたわけではもちろんありませんが、「特別な経験をしていれば、就活で有利だろう」という、ただその一点のみを信じていました。


大学に入って、部活・サークル・バイトで埋め尽くされた周囲から一番遠いと考えたのが、借金・投資・独力でビジネスをすること、でした。


そこまで考えてはいたものの、やはり大学にいると周囲の友達に同調していました。


自分の自己管理能力のなさにイライラしたものですが、

今から考えると、自分の活動を周囲に話さない、空気を読みがちな私が、そんな環境の中で自分の意志を通せるはずもありませんでした。


こうした経験から、「周囲と違うことをしようとしたら、能力は関係なくまずは環境を変え、周囲と違う刺激を受ける必要がある」、と信じています。



どう行動するかは自由だが、今の自分の環境を自覚するに越したことはない

実際のところ私は、どんな環境が良くて、どんな環境が悪いかを一概に言うことはできないと考えます。


友達とダラダラする時間を全力で守ろうとする人がいるなら、それでもいいと思っています。向上心がない人も世の中にはたくさんいて、その方々の幸せはその方々が決めることであって、私が何かを言う資格はありません。

むしろ私は、周囲の向上心が無ければ無いほど嬉しいです。周囲と比較した時にオンリーワンになる可能性が高まるからです。


以上のことを踏まえて、中高生に目を移した時に、「中高生が普段誰から影響を受けているか」を考えると、非常に限られた人間関係で、かつ変化がほとんどない場合が多いです。

その限られた人間関係の中で、向上心を持って常に変化している人はどれくらいいるでしょうか

そういった方々が多い場合は、その中高生も成長意欲や変化について考えざるを得ず、少なくとも「自分も変化しないといけないのではないか?」と考える時間が多くなる可能性があります。

一方、リアルタイムで変化している人が少ない場合、その中高生に向上心や変化の意識が芽生える確率はどんどん下がります。そういった刺激を受ける頻度が少ないからです。


今自分がいる環境を自覚した上で、最終的に「今いる環境が自分にとってベストである」という結論に達した場合は、それで全く問題ないと思います。どの環境に自分を置くかは、その人の自由です。

しかし、自分の身を置く環境の選択は、「自分はその環境から無意識のうちに影響を受けて、その環境にいつの間にか染まっていくことを自分に許すことと同義である」ということを自覚する必要はあると考えています。


こうした自覚がある人は、テキトーに高校や大学を決めたり、テキトーに塾を決めたりすることはありません。学び場は環境の一つであり、環境からの影響は、意識できないほど大きいものだからです。


さらに言えば、その環境の中で誰から影響を受けるかを、自ら選択する必要もあります。その人の発言や姿勢が、最も大きい外部からの刺激になる可能性があるためです。

●まとめ:今の自分から抜け出すためには
 無意識のうちに近くの人から受ける影響は非常に大きい。意識的に、誰から影響を受けるかを自分に許す必要がある。

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