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パラリアのデメリットをお伝えします。

ポジティブな方と比べて、ネガティブな方は「デメリットがデメリットではない」と判断できる方が有力であると感じることも多々あると思います。

良いことばかりお伝えするのもフェアではありませんので、パラリアのデメリットについて書いてみようと思います。


学力面と生活面の二つの視点から一つずつ挙げますと、

学力面のデメリットは、「計画を立てる」という時間を確保する必要が出てくる点

生活面のデメリットは、高校を始めとする周囲の友達との会話が楽しくなくなる可能性がある点

以上の二点です。


学力面のデメリット:自分の底が見えてしまい、一旦自信を失うリスクがある

パラリアではかなりの時間、計画を立てることに費やします。「とりあえずたくさん勉強しなさい」とは対極に位置します。


さらにその計画の妥当性を、スタッフに説明します。軽はずみな計画だと、スタッフからの「なぜ」という質問に答えられません。


こうしてできあがった計画は、中高生とスタッフで合意したスケジュールになります。つまり、中高生本人が宣言したことと同じです。


このように立てた計画に対して、予定通りにこなせない自分と頻繁に遭遇することになります。スケジュールを立てる際は、将来の自分を非常にポジティブに見がちだからです。


一方で、予定通りにこなすことだけを目標にしてしまうと、かなり余裕を持たせたスケジュールになります。しかしこうなってしまうと「それで次のテストで取りたい点数が取れるのか」というスタッフの質問に答えられなくなってしまう場合がほとんどです。


パラリアのスタッフの質問対応の姿勢については、以前書かせていただきました。


自分の限界ギリギリのスケジュールで、毎日自分と闘います。ポジティブに考えた限界ギリギリのスケジュールのため、達成できないことも多く、そのたびに理想の自分と現実の自分を目の当たりにすることが増えます。

そういった毎日の闘いで、一時期自信を失う可能性があります。


これがデメリットの一つ目です。


生活面のデメリット:高校をはじめとする周囲の友達との会話が楽しくなくなる可能性がある

パラリアにいると、先のことを考えざるを得ない状況になります。

「なぜ勉強しているのか」、「なぜこの大学、この学部に行きたいのか」はもちろんのこと、日々の生活において「なんで好きでもないのにこの行動に時間を費やしているのか」、「自分が一番楽しめるものは何なのか」など、自分に関するあらゆることについて「なぜ」を考えるようになります。


この中には、わからないことが多すぎて判断できない、考えるのが面倒、考えるだけでも嫌、等の理由で先延ばしにされている内容も多く含まれます。


簡単に言うと、人生を加速せざるを得なくなります。ゆくゆくは決めなければいけないことと向き合う必要が出てくるため、自分に関する何かをひとつずつ決断し、その決断に沿うような思考をし、可能な範囲で行動をとり始めます。


その結果、周囲の友達と話しが合わなくなる可能性が高まります。意識がどんどん高まり、考え方が大人になればなるほど、「この時間は何のためにあるのだろう」と考えるようになります。

学校の友達とたとえ話が合わなくなったとしても、「社会性を身に付けるため」、「周囲と上手くやっていく練習のため」等、様々な捉え方ができるようになったりもします。


すると、同世代・大人問わず(親を除く)、考えが浅い人からは離れていく傾向にあります。これはつまり、自ら環境の変化させていくことに他なりません。

誰からの影響を受けたいかを、自ら選択して決定するようになります。


結果として、これまでいた環境に疑問を持つ可能性をはらんでいます。よくある事例として、周囲との友達との会話が楽しくなくなったりすることが多いです。

これがデメリットの二つ目です。



上記二点をまとめると、これまで安住していたところから、別のステージに移行することが、デメリットになる可能性があるということになります。少なくとも、精神的負荷(ストレスではなく「これで大丈夫だろうか」と自問自答すること)がかかります。


変わろうとして悩むことなので、当然悪いことではありませんが、その過程で人によっては悩んだり、周囲と上手に付き合えなかったり、変わろうとする自分と、変わりたくないと思う自分との葛藤があったり、様々な問題が出てくることもあります。


このようにパラリアのシステムは、正面から取り組むと精神的にかなりきつい、逃げ場のない活動の繰り返しです。

だからこそスタッフは、スケジュール通りにいかないことに対して怒ったりせず、ポジティブな気持ちですべてを受け入れる姿勢をとっています。一人一人が、自分と闘っていることをしっかり認識した上で、隣で伴走し応援します。なるべく楽しい、珍しい、ストレスフリーな環境を整えているのもそのためです。


以上がパラリアのデメリットです。


●まとめ:パラリアのデメリット
自分の底を知ることになる。理想と現実のギャップに悩み、現環境での周囲と話しが合わなくなる可能性がある。

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