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【第0712稿】今日は機嫌が悪いのでニュース記事を見て細かい愚痴を連発していく-その2-

原作クラッシャー」って…。

映像化する際、「こっちの方がより面白く魅せられる」と考えたから、原作を改変するわけじゃん。まぁ、キャストの都合上というのもあるのかもしれないけど、それって脚本家のせいじゃないよね。

でも「原作クラッシャー」って言い方だと「原作ぶっ壊してやんよ。へっ」って思いながら改変していることになる。そんな脚本家がいたら、それはもう頭がおかしいどころじゃないでしょ。

東スポは相沢氏を悪者に仕立て上げたいのかな?

 相沢氏はもともと日テレではなく、フジのドラマで脚本を担当。2008年の「鹿男あをによし」(主演・玉木宏)、13年の月9「ビブリア古書堂の事件手帖」(同・剛力彩芽)、22年の月9「ミステリと言う勿れ」(同・菅田将暉)など小説や漫画を原作としたドラマの脚本だった。この3作では、キャラクターの性別やビジュアルが原作から変わったり、原作にない恋愛要素を入れたりしたことでSNS上で疑問視された。

鹿男もビブリアも観ていないから何とも言えないけど、ミステリは観たとても面白かった。むしろドラマを観てから原作漫画を読んだくらいだから、そういう人が多いのであればそれは「ドラマ化成功」と言っていいんじゃないかと思う。

で、おそらくこのパターンの人って原作漫画を読んで改変箇所に気付いても、別に「原作通りに映像化しろ!なんて言わないんだよ。順番が逆だから。あー、そういうや姉が妹に変わってんなー、とか、それくらいでさ。

脚本家は違うけど、「イチケイのカラス」をドラマで知って原作漫画を読んだ。そしてあのドラマは坂間千鶴がいてこそ、だと思っちゃったから、むしろ原作の方が物足りないとさえ感じてしまうくらい。

結局のところ、さ。

漫画原作の作品を実写化するというのは、少なからず何らかの不具合が生じるわけだよ。それを改変と呼ぶなら、改変が起こらないなんてことはまずあり得ない

それが嫌なら原作者は実写化を許可しない方が良い寸分違わず原作通りにしろ、なんて方が無理なんだから。というか、それをさせるなら実写化する意味がない、とまで言っていいと思う。

原作者側に言い分があるのも分かるし、脚本家に言い分があるのも分かる。ただ、やっぱり脚本家からすれば、作品を改変することでより良いものにしたい(視聴者に喜んでもらいたい)というのが基本的な理念だろうから、「原作クラッシャー」なんて表現はおかしい

相沢氏だって自分の仕事にプライドを持っていただろうし、それが行き過ぎてああいう投稿をしてしまったんじゃないかな。結果は最悪の状態になってしまったけど、脚本家を社会的に封殺するのは間違っていると俺は思うよ。

じゃあ誰が悪いかって言ったら、やっぱり間に入っているテレビ局とか制作委員会とかが、原作者の主義主張を受け止めきれなかったことだろうね。あるいは改変を正しく説得できなかったこと。

芦原妃名子氏が亡くなったことはとても残念で悔やんでも悔やみきれないことだと思う。無念だったんだろう。心よりお悔やみ申し上げます

心配なのは、相沢友子氏が今かなり追い込まれているんじゃないかってこと。同じ結末を辿った場合、責任の所在はどこにあるか?ってことになる。もちろんテレビ局側にも非はあるだろうけど、「原作クラッシャー」なんて追い込みをかけた東スポには相応の責任を取ってもらう必要がある、と俺は思うけどね。

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