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なにこれ!?フランスで出会った「タイガーバーム」

こんにちは。
今回は、フランスで出会った万能薬「タイガーバーム」の体験談について書いていこうと思います。


筋肉痛地獄


ぱれすぅ〜はバレエの端くれみたいなもので実技の練習も続けているのですが、フランスあるあるで2週間のバカンス後に1週間集中特訓みたいなインターンがあり…。その度筋肉痛に悩まされていたのです。
10代までは筋肉痛と言っても「寝れば治る」感じだったのが、20代後半にもなると「眠りから覚めた途端、身体が重くて痛い」あるいは「身体が痛過ぎて寝れない」といったことが起こり…。練習の四日目は身体は振付に馴染み出す一方、疲労困憊と筋肉痛のダブルショックで思うように動かない状況になります。

それを防ぐために毎日夜はオイルマッサージをするのが日課でしたが、もはやそこらのオイルも効かず。日本のアンメルツヨコヨコも思ったほど効かず。フランスの薬局のおばさんおすすめのめっちゃ強いクリームは初日は効くけど、翌日以降はイマイチで…。

とこのように、筋肉痛どうしよう問題はずっとありました…(そもそもバカンス中も練習すれば軽減すると思うのですが、なにせバカンス中の外部のレッスン代は結構かかるので、金欠学生には困難なのです…)。

①友達のススメ

あるインターンの時、普段のクラシックバレエレッスンではしないような上半身ぶんまわしの振り付けを覚えなければならず、翌日首を動かせなくなったことがありました。
下も上も横も見れない状態で階段を上り下りし歩きスタジオまで行くと、同級生は皆全く同じ状況に陥っていました。
みんなそれぞれ自分のよく使うクリームやオイルやらを塗っていたのですが、その中で一人小瓶を持ち歩いている友達がいたので「それ何?」と聞きました。

「あータイガーバームよ。匂いも強いし、テクスチャーはそんなに伸びないから塗りづらいんだけど、速攻で効くよ。使ってみる?」

ぱれすぅ〜の首は限界に達していて、レッスンを受けることすら躊躇われるレベルだったので、私はその場で借りました。匂いはシナモンが聞いたいわゆるエスニックな香り(ぱれすぅ〜は好きな匂いですが、人によるかも)。レッスン中にじわじわと温まり始め、自然と筋肉の緊張がほぐれていくのを感じ、翌日の地獄の首振りの振り付けもなんとか乗り切れました。
そして不思議なのは、翌日はタイガーバームを塗っていないのにも関わらず、首の痛みは悪化せず楽になっていたのです。

②大家さんのススメ


また別のインターンでのこと。
ぱれすぅ〜はシェアハウス住みなのですが、階段を上り下りする際、脚の筋肉痛がひどすぎて「そろりそろり」ではなく、「ドンッ、ドンッ」とおりていました。
シェアハウス自体はもう築100年近いので、階段も猫の降りる音ですら響いてしまうほど。
その夜、一緒に住んでいる大家さんにそのことを伝えると、
「あら。なら私のタイガーバーム使ってみなさい。私もテニスの練習でよく筋肉痛になるけど、よく効くわよ。あっでも、これってアジアの商品だから知っているんじゃない?」

前回の友達にもらった時から時間が経っていたので、「タイガーバーム」と言われただけではわからず、小瓶に入った商品と匂いを嗅いでやっと「あれだ!」と気づきました。

友達の時は正体不明の何か程度にしか思っていなかったのですが、大家さんの説明を聞いて、この商品がいわゆる漢方薬みたいなものでシンガポールの商品だということがわかりました。

ですが、ここで一つ疑問。
日本の方がフランスより近いのに、タイガーバームなんて聞いたことない。なんでだろう…?

③タイガーバームは日本では販売中止と再販を繰り返している


フランスでは薬局やアジア系bioスーパーで発見でき手軽に手に入りますが、日本では日本の製薬会社を通して販売されています。その製薬会社の記事を見ていると入荷したり販売が止まっていたり…。
しかしドラックストア愛用者だった私はそんな製品を見聞きしたことがなく、いつも湿布に頼ってました。

湿布はちなみにフランスにない文化なので逆に手に入らないのですが、湿布とタイガーバームでは効能が若干違います。

湿布は炎症の鎮静が目的ですが、タイガーバームは血行促進が主。筋肉の疲労回復を促進することで、炎症を早く治すようなもの。入っている成分を見ても、化学薬品ではなく生薬(動植物・鉱物で、そのまま、または余り加工せずに使う医薬)を使っています。
両者とも肌から直接浸透させることで筋肉にダイレクトに伝わり痛みを軽減させることができますが、ずっと動き続けなければならない時はタイガーバームの方が向いていたのかもしれません。

※ぱれすぅ〜の友人で植物に詳しい人がいるのですが、化学薬品のモデルは自然の植物だったりするらしく、場合によっては元の植物の精油をうまく利用する方が薬よりも効き目がいいことがあるみたい。私も実際にそういう体験があります。そのことについてはまた別の記事で書きます。

④タイガーバームの驚くべき効能:虫刺され対策


ぱれすぅ〜は今夏、フランスの蚊に悩まされていました。
というのも、蚊に刺されただけでものすごい腫れて(3,4倍に腫れて、周りに心配されるレベル)、1週間かゆみに苛まれていたのです。
と言っても北仏は日本よりも蚊が少ないので日本にいた時よりも刺される回数は少ないのですが、一回の炎症が異常でアレルギーなんじゃないかと疑うレベル。
そんな時、タイガーバームが効くという記事を発見したので、早速使ってみることに。
ここで注意すべきことは、①②はタイガーバームの赤、この項で紹介するのはタイガーバームの白。
赤はじわじわとあったかくなるタイプ、白は匂いもスッとしていてあまりあったかくはならないタイプ。
いずれも効能はほぼ変わらないのですが、赤は白の生薬+αらしい。
今回は刺された部分が熱を持っていたため白を使いました。

タイガーバーム:左が赤(店頭にはこの状態のものが売られている)、右が白(箱から出した状態)


すると、腫れとかゆみ、熱がすっと治りました。
それまでムヒや精油とかでも試したのですが、一瞬にして治ったのでびっくり。

まとめ


今回はタイガーバーム(赤、白)の体験談について書きました。
日本では入手しづらいらしいですが、海外で筋肉痛や虫刺されに苛まれた際、あるいはお土産に困った際はぜひ買ってみてください。

P.S. 先日フランスの薬局に行ったら、小瓶に入ったさらっと軟膏のものだけでなく、筋肉痛特化のマッサージクリームも販売されていました。ぱれすぅ〜は漢字で書かれた元祖版で満足なのでそちらにはまだ手を出してないですが、筋肉痛の面積が広い場合はそっちもありかもなぁと思った次第。

では〜!

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