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現代の奴隷について考える

現代、世界にはどれくらいの数の奴隷がいるかご存知でしょうか。

オーストラリアの人権団体「ウォーク・フリー・ファンデーション」による世界奴隷指数では、2018年時点で約4030万人に上ります。下の図はそれを世界地図に示したものですが、濃い赤になっている地域ほどその人数が多いことを示しています。

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現代の奴隷の定義は、性労働や児童労働のため人身売買された人、生まれながらにして奴隷状態にある人、脅し、脅迫、暴力、権力による強制などで拘束され奴隷状況にある人々のことを指しています。

2019年のある番組でタイの奴隷状況を特集していました。印象的な3つのエピソードを紹介します。

・漁船で強制労働された男性
彼は良い儲け話があると騙され、そのまま海の奴隷となりました。1日2時間の睡眠で22時間働き続けます。仕事は船の網を上げ下げするだけの仕事。ある時、事故があり彼は手の指を無くしました。しかし十分な治療を受けることができずに自分でアルコールで消毒しました。もし仕事ができない役立たずになったら海に捨てられるからです。実際、彼は15人ほどがそうして海に捨てられたのを見たと言います。

・1000人以上を奴隷にしたブローカーの男性
元々は農家の仕事をしていました。ある時、農家の10倍以上儲かる仕事があると言われ、家族を養うためにと考えてその仕事に就きました。彼は自分の仕事が奴隷を生んでいることは薄々気づいていました。彼は自分の罪を問いただされた時、何も言えませんでした。

・性奴隷になった少女
韓国には稼ぎの良いマッサージの仕事があると言われて、その仕事に就くことを決めました。彼女はお金を稼いで母に家を建てたかったのです。最初はマッサージの仕事でしたが、次第に性的行為を求められました。逆らうものは複数の男性に強姦されます。それでも逆らうものは「海に捨てる」と脅されます。彼女は男性に性的行為を強制させられました。なんとかそこから抜け出せた今、(心配させたくないから)母には事実を伝えられないそうです。

海外の安い魚を日本人は喜んで食べています。アジア諸国の安い風俗街には日本人男性がたくさんいます。私たちが食べている魚はどうしてこんなに安いのでしょうか。世界の風俗街で働いている女の子達はどうしてそこで働いているのでしょうか。私たちは何となく疑問を持っているはずです。見て見ぬ振りをしていることに「なぜ?」と疑問を持つことも大切かもしれません。

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