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9−1:肉体労働者から知識労働者へ

ドラッカーの「マネジメント」には「肉体労働者から知識労働者へ世の中が動いた事実」が描かれています。私はこれを読んで「現代社会」も歴史の一区切りでしかないんだなーと思うわけです。どういうことか説明します。

ドラッカーは「会社に雇われている人々」を「被用者」と呼びました。

だから現代は、被用者で構成される「被用者社会」です。

現代社会の中心は組織なわけで、組織には多くの被用者が属しています。被用者がたくさんいる社会、つまり「被用者社会」です。

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「被用者社会」に求められるのはなんでしょうか?

答えは「知識」です。

組織に所属する「被用者」は専門知識を用いたり、論理的思考を使って人に説明したり、提案活動をしますよね。ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、要は「アルファベット」を用いているだけです。「アルファベット」という手段を用いて、専門書を理解し、人に説明をしたり、内容をまとめたりしているだけです。

かつては「肉体労働者」が鎌を使って畑を耕していたように、現代は「知識労働者」がアルファベットを用いて経済活動をしているんですね。

アルファベットを理解しているだけで人々は知識労働をできる。

このシンプルさによって、人々は「肉体労働者」から「知識労働者」へと変化して行ったのです。ここで疑問が一つ生まれます。

もしもロボットがアルファベットを理解するようになったらどうなるのでしょうか?

だって、「知識労働者」が存在する理由はアルファベットを用いることができるからなわけですよね。そのアルファベットがロボットでも使えるようになったら、私たち「知識労働者」は何を使って仕事をすれば良いのでしょうか。ドラッカー先生は(「マネジメント」が1973年発行ということもあり)ここまで言及していません。でも現代に生きる私はどうしてもそんな想像をしてしまいます。

詳しくは次回のnoteで書きますが、このnoteで一つ伝えるなら、「私たちの「被用者社会」は歴史「一つの期間」でしかない」ということです。

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