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音楽市場がデジタルに完全移行。

NEWS2020年度から全米アルバムチャート算出方法が変更。新たにYouTubeなどのビデオ再生回数が追加 (出展元 : https://www.udiscovermusic.jp/)

2017年に一度「Youtubeの再生数をチャートに反映させない」という発表をしていたビルボードが方針を転換した形だ。

2017年の発表記事:https://tokyo-indie-band.com/2017/10/billboard-charts-youtube.html

このNEWSを見た時に、さてビルボードは一体どういう基準でチャートを作成するのだろうか? という疑問が頭をよぎった。「カウントされるのはオフィシャルのPVのみ?」「ライブ映像は? 」「違法にアップされた楽曲は? 国境をまたぐリリースは?」「PVの公開タイミングとリリースタイミングのギャップはどのように反映されるのか?」など・・・おそらくビルボード内部でも喧々諤々の話し合いを経て、なにがしかの基準を策定しスタートするのだろうけれど、そこから見えるものは「CDなどフィジカルパッケージを軸としたランキングという価値観の崩壊」そのものだ

チャート作成における基軸がフィジカルからネットに完全移行したが、アメーバ的に広がっていくネットサービスに追いつけていないというのが透けて見える。

さらに、これまでチャートに大きく影響してきたラジオなどのメディアのチャートでの影響力が大きく下がるうえに、レコード会社が受け持ってきたラジオやメディアなどのプロモーションの軸が「SNS」に移行することを意味する。

1電波帯しか持たないラジオはどれほど頑張っても3分の曲を1日で480回しか流せないが、Youtubeはサーバーが許す限り無限に同時に再生することができる上に、回転が直接収益にもなる。そうYoutubeでは「プロモーション」と「収益獲得」が同時にできる。鍵となるのはYoutubeチャンネルの登録者とSNSフォロアーになり、主なプロモーション方法がSNS中心に完全にシフトする。

奇しくも昨日発表された日本の急速な人口現象については以前コラムで触れましたが、SNSにおいても日本の利用者は「減少」する未来しか見えていない。

2020年は、いち早くこれに気づいてSNSやYoutbeの登録者獲得に向き合うべき

1年になると思います。

「次回は収益化できるSNS,できないSNSについて書きます。」

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