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【入院費がこわい理由は医療費じゃなかった!?】

・差額ベッドを勧められたことはありませんか?
・認知症の親の入院、リネンとオムツで◯万請求されたことはありませんか?

入院費の請求に度肝を抜く理由はこの辺りに理由があるかもしれません。


【振れ幅の大きな費用たち*差額ベッド】

●差額ベッド(差額部屋、個室など)
ビジネスホテルでもギュラールームとイートルームは設備や広さが異なります。
入院すると大方は4-6人程度の複数人部屋に滞在しますが、個室や少人数部屋など、設備・環境を整えることで特別料金を頂こうとするのが差額ベッドです。
入院費とは別に計上され、高額療養費制度(別note参照)の対象にもなりません。

あくまでも本人や家族の「希望」で入室するため、病院の指示などで使う際は病院は差額代金を請求することはできません。
ご自身の経済事情を勘案して、きちんと断って良いものです。


【差額を使う目的】

医療もなかなか世知辛いもので、費用を抑えたお部屋は満床であることが少なくありません。
期間限定でお願いをするなどして上手に差額ベッドを使うことができると、入院待機期間が短くなったり、広めのパーソナルスペースを保つことでゆっくり休んだりすることができますね。

差額ベッドは病院の任意で設けますから、金額設定はまさしくピンからキリ
日額1000円程度の部屋から、二桁万円まであります。


【振れ幅の大きな費用たち*リネン、オムツ】

患者さんの味方になりたいのは山々なのですが…こればかりは病院運営を考えると致し方がないのかなぁと思うのです。

<リネン>
病院は、学校や会社と同様に「団生活」です。
病院関係者が医療従事者だと分かるコスチュームや名札を身に付けるのと同様に、患者も患者であることが誰の目にもわかることは安全管理の視点でも有効かも。
何より、リネンは前開きが多いため、治療やオムツ交換がやりやすい構造です。

ただ、その金額設定が病院により異なるのが悩みどころ。
日額200円程度から1000円程度まで振れ幅が大きいです。
時には私服が使えるケースもありますので、詳しくは患者相談室などのソーシャルワーカーを訪ねてみてください。
こちらの記事でも紹介した医療現場の専門職ですね↓


<オムツ>
廃棄や衛生の関係上、病院で指定されることが多いのではないでしょうか。
注射針などの医療器具に専用の棄フローがあるように、オムツも衛生上、構造上、取り扱いが厳格にルール化されます。
多種多様なメーカーのものが入り乱れると一通りのルールで処理ができないため、集団生活でもあることも考慮すると、使用するオムツは統一したほうが衛生面も効率面も安定するのでしょう。

とはいえ、数週間〜数ヶ月の入院中に使用するオムツの量はハンパないです。
そのようなときは行政(区市町村)の制度を調べてみましょう。
「オムツ助成」をしている区市町村もあります。


【入院時に一時的に必要になる費用たち】

●タオルやティッシュ、コップなど
箸、スプーンは病院の食事に付いてくるところが多いですが、ティッシュ、コップ、歯ブラシ、タオルなどは、大抵は自前です。
ドラッグストアで購入できればまだ安価でしょうけど、急な入院であったりすると院内売店やコンビニで済ませることも多く、相場は高価です。
これらは入院時の1回きりの出費ですが、まとまった費用が必要です。

入院は、突然湧いて起こる引越しです。
無一文での緊急入院にはソーシャルワーカーが介入して奔走しますが、工面している間は入院した本人も我慢の時間を過ごすことになり、精神衛生上お勧めできないので日頃からの蓄えが欠かせないのでした。

根本的な入院医療費に関してはこちらでご紹介しています↓↓


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