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コミケの戦利品を紹介していく5 C95

今回の紹介はここまで。次回は4日開催でジャンルの配置に寄っては評論やミリタリー系に寄れないかも。

一時は開催ができないとまで言われていたので、多少の不便は仕方ない。冬コミは冬も暑いんです。人口密度が濃いので汗ばむくらいになりました。帰りの電車で自分が少し汗臭くなっていました。


筆跡や証拠品を鑑定する人の業界系同人誌。最近はカメラを持っている人が多くなったので、動画や写真の持ち込みが多くなったが、証拠品として使えるのはあまりないのだとか。というのも編集ができるので、無編集であることを証明するのも大変らしい。

音声ファイルはたくさんのことがわかるようで、恣意的に編集した痕跡も見つかるのだとか。警察の見立てがミスすることもあり、鑑定人がミスを指摘していく重要な職務。科捜研の女では指紋認証を一発で終わらせるけど、やっぱりそう簡単ではないらしい。まあ、あれは尺の都合もあるだろうね。




世の中にはたくさんの辞書があるけれど、ぶっちゃけ大した違いを感じない。大体の人がそう思っているだろうし、自分もそう思っていた。

項目一つだけで辞書ごとにこれだけの見解の差があるとは。

文章で仕事していく人にとっては辞書選びも重要な部分になるんでしょうね。


金田一耕助シリーズ、八つ墓村のモデルになった津山事件の一次資料をまとめたもの。

たった一人で多数の人間を殺した人数では世界で5番目だとか(当時では一位)。

かなりの厚さの本であるけれど、半分以上は事件の調査資料のコピーで占められている。この調査資料は3箇所でしか存在していない。

サークルの人に聞いてみると一つは新聞社に一つは岡山の病院、もう一つはスタンフォード大学にあるとか。

日本ではこの資料を閲覧することができないのでアメリカに行って、この資料をコピーしてきたとのこと。

津山事件を知る切っ掛けはネットであったわけだけれど、いくつかのメディアがこの事件を紹介しており、本書の中ではメディアが写した内容に間違いがある部分を指摘している。

また、津山事件の発端となった女性は2011年のときは未だ生存していたらしい。この事件を取り上げていたノンフィクション作家の筑波昭氏とインタビューし、著作では読めない事件の地層が見えてくる。

埋もれていた事件は伝聞でしか知りえないし、受身の姿勢ではやはり信憑性を測れないのだ。

村社会の中で偏見と侮辱が生んだ醜い事件ではあるけれど、都井睦雄の遺書を読むには、賢くて気がまわり誇り高い人間なんだろうと思う。

ただ、生まれた場所がどうしようもなかった。この人間が果たして邪悪な存在であったかと思うとそうではないと思える。

事件の真相を知ることはその人となりを深いところに覗くことになる。同調性を感じることもあるだろう。

自分はなぜ、この人と同じことに成らなかったのか。それを考えることでこの先、運の悪い目にあっても、それなりに乗り越えていける自力が身につくのではないかと。

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