「自分が最後のとき、どうありたいか」故人が考えさせてくれたこと
こんにちは、スペイン産オリーブオイルのインポーター加藤です。
ここ数日、noteの記事の感想をいただくようになり、「こんなに嬉しいんだっけ」と、10年前に毎日ブログを書いていた日々を思い出すこともしばしば。
今日もこうしてあなたが忙しいなか読みにきてくださって、「スキ」やフォローをポチッと押して、足跡を残してくれることに、じんわりとした喜びを感じます。それはまるで床暖房みたいな穏やかでやさしい温かさ。
本当にありがとうございます。
マガジン「記憶のかけら」について
ここ数年、ブログよりもいつの間にかFacebookへの投稿が増えていた時期があります。
Facebookから過去の投稿とお知らせが上がってくると、毎回ではないけれど、タイミングがあれば読み返すことがあります。読むまでは忘れていて、読むと当時の自分の気持ちも一緒に蘇るんです。
ふと、ここに訪れてくれるあなたにも読んでほしい気持ちになりました。
当時、限られた人にしか伝えてなかったことや友達限定の投稿でも、時間が経てば限定を外していいかなと思うときがありますよね。そのときは書けなかった妊娠中であることとか、少し補足をしてアップします。
ジャンル分けの感覚でマガジンにまとめておきますね。
2017年の今日「「故人が考えさせてくれたこと」」
先日、わたしたち3姉妹が幼い頃から、それはそれはお世話になった親戚の訃報がありました。
「まだ若いのにどうして・・・」信じられない想い、そしてパソコンと娘達を抱え、3時間後には飛行機に飛び乗ります。
第三子がお腹にいて、じつはまだ体調に自信がなかったけれど、航空会社は子連れにも配慮が素晴らしく、手厚いサポートを受け無事に福岡へ。
福岡に到着後は、さらに手厚いサポートが待ち構えています。父は到着ロビーで待っていてくれるから、わたしが手荷物を受け取って自分で持つ間もないくらい。
移動はすべて車です。母や妹二人、小学生の姪っ子までもが自らできることを探し、先回りして気遣って助けてくれるのです。
自宅よりも体力回復が早いのは言うまでもありません。
地元へ戻るとなんだかホッとしますね。
しかしそんなことは束の間。故人に会いにいくと、最後のお別れが待っています。ただただ、さみしい。
もう、会えないなんて、悲しい。
一つ言えるのは、その方の人生のひとときに、一緒に過ごした時間分の思い出があること。これからはその鮮やかな思い出が増えることはありません。
記憶を胸に思い出していくのだなぁ…と。
我が家の緊急連絡先でもあった故人宅。
小学生の頃、仮病で早退したときも母の代わりに迎えに来てくれて、わたしのことを何も疑わず心配してくれました。仕事があるのに温かいスープを飲ませてもらったときには、「ウソをついてごめんなさい」と涙が出そうになるのを我慢して。
罪悪感で胸がいっぱいになったことも。
仕事をバリバリやって、夢を持ちそこへ向かう姿。
おおらかで、ワイルドで、おいしいものが大好き。
いつもエルビスを聞き、乗馬、バイクやジープで遊ぶときも本気で楽しむ大人でした。
大切な方の人生の幕が下り、わたしも自分の人生について改めて考えてしまいます。時間はあるようで、そう多くはないことを、まだあまり体感できていません。
自分が最後のとき、どうありたいか。
その視点をいつも忘れずに持ち続けられるのなら、人生に登場する多くの課題はほとんど解決し、迷いでさえ瞬時に判断できる、そんな気がしました。
私がいますぐ出来ることは、防げる後悔は全力でなくすこと。
徹底したいと思います。
夏の出産が終わって、産後に落ち着くであろう来年半ばまで、福岡帰省の時間がとれないのがわかっています。
85歳の祖母に会い、墓参りにも行ってから東京に戻ります。
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