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【妖怪解説】化猫妖怪小話~「一反木綿」編~

にゃー。パッション撫子だよ。

今日は布の妖怪といえば?ときけば一番に出てくるだろうこの妖怪、「一反木綿」の話をしてやろう。

一反木綿は九州、特に鹿児島県の妖怪で、一反(長さ約10m60cm、幅約30cm)の布の妖怪だね。元が反物だから、付喪神の一種として考える人もいるようだよ。実はこの一反木綿、妖怪としてはちょっと怖い性質も持っていてね。夜間や夕暮れに現れては人の首を絞めて窒息死させてしまうこともあるようだよ。

さて、こんな一反木綿だが、こいつにも弱点がある。一反木綿は火や刃物に弱いんだ。まぁ布だからね。燃やされたり切り刻まれたりしたらそらぁ怯むってもんだろうさ。実際、脇差で切られた一反木綿は血しぶきをあげて消えたというからね。だからもし襲われそうになったらライターかマッチで火をつけるか、ハサミで切り刻むといいだろう。

ただ、これは噂で聞いた話なんで、本や何かで読んだ内容ではないから信憑性は薄いのだけども、一反木綿はお湯につけるとその傷を癒すことができるらしい。だからもし一反木綿を切り刻んだら、それをお湯の近くには置かないように気をつけるといいよ。

さて、こんな一反木綿だが、漫画や映画でよく出てくるね。妖怪大戦争にも出ていたし、なんといってもゲゲゲの鬼太郎の一反木綿はみんなも印象深いんじゃないだろうか。鬼太郎世界の一反木綿は鬼太郎とともに人間を助け、人間妖怪ともに心を入れ替えさせる善の妖怪として有名だね。そして女の子に弱い、という一面も持っていて、特に6期鬼太郎だと女の子を見ると口説くレベルで女好きになっているらしいね。6期まだ見たことないからわかんないけどちょっと意外だな。

ってなわけで、そろそろ秋も深まって、夜になるのが早くなってきたからね。
夕暮れの空を気をつけてみてみると、運が良ければ一反木綿に会えるかもしれないよ。

ひっひっひ。

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