人生を捧げるに値する仕事

先日、僕が今勤めている名古屋北高校へ、本校の卒業生で現在は国境なき医師団で人道支援の仕事をなさっている方が講演会しに来てくださいました。僕は、講演会を生徒達と一緒に聞いていたのですが、最後に講師の方が僕の胸を熱くする言葉を放ちました。「人道支援(国境なき医師団)は人生を捧げるに値する仕事だと自分は思います。少しでも興味を持った人がいたら是非一緒に働きたいです。」こう述べていました。自分がしてるいる仕事を、人生を捧げるに値する仕事だとはっきり言える講師の方を、素直にかっこよすぎると思ってしまいました。彼も、大学を卒業後、ラジオ制作会社に入社したものの、その後、JICAボランティアでの世界に渡る人道支援活動などの様々な経験をし、最終的に辿り着いた先が現在の国境なき医師団のマネージメント業務をこなすポジションです。その仕事に誇りを持ち人生を捧げれているのは、単にその仕事に魅力があるのはもちろんですが、その仕事に辿り着くまでの過程も大きな役割を果たしている気が僕はしました。
自分にとって、人生を捧げるに値する仕事はなにか、いつも考えてはいるものの答えは出ません。しかし、すぐにじゃなくてもいい、50.60代になった時に、その時の仕事や今までやってきた仕事に対し、そう思えれたら十分だと考えれるようになりました。人生を短期的に見るのではなく、中長期的に考えてじっくりと進んでいく事が、実は自分にとって、人生を捧げるに値する仕事をみつけるためには重要なことなのかもしれないと思いました。
目標やゴールが明確な人ほど、成長に対する意欲だけでハイペースで目の前のことに取り組みがちですが、一息ついて考えたり休んだり、時には旅に出て、他の価値観を持つ人や自分と対話する事が大切だと気づきました。
恐らく、生徒達と僕とで、講演会を聞いた感想は全然違うと思うけど、有意義な時間であったことには間違いないでしょう。それと、自分とは畑違いだと思う人の話だとしても、誰かの話を真剣に聞くのってやっぱり大事だし、為になるなって思いました。

以上、教育現場で行われたとある講演会の僕なりの感想でした。

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