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メッツが強い3つの理由に涙が止まらない…【pasta的考察】

こんにちは、pasta(@pasta_lgm)です。

MLBも開幕して1ヶ月が経とうとしていますが、順位表に異変が起こっています。
というのも、開幕前のMLB公式パワーランキングでは30球団中12位とされていた"ニューヨークメッツ"が勝率.714(15勝6敗)という驚異的な数字で、なんとMLBトップに君臨しています。
これほどの数字は出来過ぎではあるものの、この強さ自体は一過性のものではないと私は考えております。その強さについて、私なりに考えてみました。

1.監督ショーウォルターの的確な選手管理

今年から監督になったショーウォルターの素晴らしい点は、選手の疲労度の管理です。今年からナリーグにもDH制が導入されましたが、ショーウォルターはDHを選手の休養のために使っています。
レギュラー選手を日替わりでDH起用することで、チームの戦力を大きく落とさずに休養させつつ戦うことができるほか、控えの選手にも定期的に出番が回ってくるためチーム全体で良い状態をキープすることができています。
投手起用に関しても、クローザーのディアス以外は、場面にあった様々な選手を起用しながら安定したブルペンを構築しており、21試合消化時点の登板数はディアスが10試合、9試合が3人、7試合が2人、6試合が2人と大きな偏りなく運用できているのは素晴らしい点です。
怪我でチームが破綻することが多いメッツにとってこの起用法は、かなりフィットしていると言えます。事実"怪我さえなければ…"的な選手たち(ニモやドリュー・スミス、カラスコなど)も怪我することなくチームに貢献できているのがその証拠です。

2.完璧にハマったオフの補強

主な補強(成績は4月末時点の成績)
マックス・シャーザー(SP)
4試合 3勝0敗 防御率1.80 WHIP0.76

クリス・バシット(SP)
4試合 3勝1敗 防御率2.25 WHIP0.92

アダム・オッタビーノ(RP)
7試合 1勝0敗 防御率1.29 WHIP1.29

エドゥアルド・エスコバー(IF)
打率.268 1本 5打点 OPS.839

マーク・カナ(OF)
打率.333 0本 6打点 OPS.777

スターリング・マルテ(OF)
打率.238 2本 15打点 4盗塁 OPS.645

昨年までのメッツは、"○○が復活すれば…"のようなたらればが上手くいく前提でチームを構築し、そこがうまく機能せずにチームが崩壊していくパターンが多く見られました。
しかし今シーズンは実績はもちろんのこと、ここ数年安定して稼働している選手を中心に補強を展開し、今のところその選手たちが期待通りの安定感を発揮しています。そのため、たらればが期待される選手に過度な期待や負担がかかることなく、のびのびとプレーできているので現時点ではそのたらればが高い確率で実現しています。(マクニール、リンドーアやカラスコの復活、メギルの覚醒など)

3.バランスの取れたロースターの年齢構成

昨年までのメッツはロースターの主力選手の大半が20代半ばから後半の選手であったため、チームのまとまりがなく内部分裂が起こっていました。
しかし今回の補強によって20代の選手だけではなく、30代前半から半ばの中堅選手やベテランのシャーザー、カノーなど20代半ばから30代後半まで様々な年代の選手によりロースターが構成され、かなり年齢構成のバランスがよくなりました。
シャーザーやカノーらはクラブハウスでの求心力も高い選手なので、昨年までに見られたようなチームがバラバラになるようなことはまず無いと言えるでしょう。

今後のポイント

・5月からロースター枠が28人から26人へ

ロックアウトによる調整不足を懸念して、ロースターが2枠増枠して開幕しましたが、5月から通常体制に戻るため誰が枠から外れるかは気になるところです。特にカノーは成績が芳しく無いため外される可能性もありますが、上記の理由からもなるべく残して欲しいと思っています。投手も1枠は削らないといけないため、ゆとりを持った運用が難しくなるかもしれません。

・デグロムの復帰はいつになるのか

絶対的エースのデグロムが怪我で開幕から不在ですが、先日発表されたレポートによるとMRIの結果は悪くないようですが、まだ投げることはできておらず予定されていた6月初旬での復帰の可能性はほぼ無いとのことです。
もし夏頃のチームの状態が下がってくる時期にでも復帰できれば、チームに大きなインパクトを与えることができると思うので、慎重に動向を見守っていきましょう。

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