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patercycleとは? (バイオ編 6)~変革のはじまり~

お久しぶりです(^_^;)
今回は音楽の話はほぼありません、あしからず。

前回はこちら→patercycleとは? (バイオ編 5)~2人バンド結成~


木工の仕事がしたい


マダムガイ解散後、ギターA君と二人でバンドを始めたは良いもののどうにも行き詰まり、将来の進路にも悩む日々が続くなか本屋である本を見つけた――というところで終わってました。

その本は日本全国の家具工房を紹介している本で、パラパラ見ていて「こういう仕事いいな〜」と俄然興味が湧きました。「木工っていいかも」と。

元々父が大工をやっていたし時々仕事を手伝ったりもしていたので、木自体になじみはあったのです。
ただ、家を一軒建てるとなるとどうも途轍もない事のような気がして、イマイチ自分がその仕事をしている未来が浮かばないというか。
長い修行期間も必要だし、それを自分がしたいかと言われると・・・仕事自体は嫌いではないけど、一歩踏み込めない自分がいました。
そして、兄が違う仕事に就いていた為、自分に期待がかかっていることにも重圧を感じていました。
たまに、「継いだらいいやん。」と軽い口調で言う人もいました。その度に、(軽い気持ちで言いやがって!)と心の中で思っていました。

家業を継ぐか、継がないか。そこでずいぶん長い間悩んできたのです。
継がないのなら自分で進路を決めなければいけないし、既に20代半ばだったので「親を納得させる進路を示さなければ」という焦りもありました。

それが、元々あった「何か物を作りたい」という自分の気持ちと、古道具屋での箪笥・棚・茶道具・火鉢・木箱などの木工品に触れる経験が合わさって、「手で抱えられるくらいの物を作れたらいいな」という思いにつながったのです。作る対象として家は自分には大き過ぎたんです。

そして、何より大きかったのは「自分の進路を自分で決めたい」ということでした。もう十分悩んだし、次に進みたいという思いでした。

おぼろげながらようやく今の仕事、木工につながるきっかけをつかみましたが、木工の仕事に就くには幾つか選択肢があります。

1.就職する
2.弟子入りする
3.起業する
4.まず学校に通って技術を身につける


1.2.は共にいきなりその世界に飛び込むことになります。

1.
はハローワーク等で紹介してもらうか自分で探して応募することになります。

2.
は今は徒弟制度(親方の家に住み込みで働く。初めのうちは給料はほぼもらえない)というもの自体がなくなっていますが、会社の形態で一定期間修行するという所はあるようです。

3.は起業自体は誰でもできますが、ある程度の経験があり専門的な技術や作家的な価値を既に持っている人でないと、継続すること自体が難しいでしょう。他に収入を得るための仕事をしながら、というなら別ですが。
そして、それなりの設備・設備投資も必要です。販路も開拓しなければなりません。

2.3.はないとして1.も考えて実際に探したのですが、たいていが「要経験」「要普通免許」等と書いてあり、未経験可のところは極端に給料が安かったり・・・現実を見せつけられました。
そして4.です。正直僕にはこれしか選択肢がありませんでした。


学校へ行こう!!


ひとくちに学校といっても、いくつか種類があります。
大きく分けると、「私立の専門学校」「国や自治体が運営している学校」です。

本屋で職人になるための学校を紹介している本を見つけて買って読んでいると、木工家の方が「高等技術専門校(昔でいう職業訓練校)で木工技術の基礎を学んだ」と話しているのを見つけました。
どうやら、自治体(都道府県)が運営しているので授業料が無料という事で、もうこれしかない!という気持ちでした。


学校を調べてみると、僕の住んでいる京都府にもありました。
ところが、所在地が福知山市という京都でもかなり北の方で、しかもその時(11月だったと思う)既に来年度の募集が終わっていました。。。

そしてお隣の大阪府を探してみると、人口が多いせいか二つもありました。
しかも、募集がまだ終わっていない!
その時点で、受験する事を決めました。
そして、これを機会にA君とやっていたバンド、「ビール」を辞めようかなと思いました。


次のビールの練習の時。
A君に、学校に通おうと思っている事、中途半端にしたくないからバンドも辞めたいと思っている事を話しました。しかし僕の語気が弱かったせいか、A君に「辞めることないやん」と言われ、僕もそう言われると弱く結局
「試験が終わるまではしばらくお休み」
というふんわりした形になりました(汗)


試験は翌年の2月。
募集定員10人の所に60人もの応募がありました。
確か筆記試験(中学の数1)と面接だったと思う。
筆記は1時間くらいで終わったものの、面接は最後の方だったので待ち時間がめっちゃ長く、近所の商店街で散髪して帰ってきて(笑)面接に挑みました。が。。。


不合格でしたTT

そして、結局また次の年に学校に行く事を目指しました。


ビールもダラダラと再開し同じ様な日々を過ごしていたんですが、以前と違うのは目標が明確になった事です。
ミュージシャンへの憧れもありましたが、バンドができるのも来年の春までかなー、でも音楽は一人でもできるしソロ活動でも良いよなー、などと考えていました。

しかし不思議なもので、そんな時に限って色んな事が起こります


今回はここまでです。次回はいつになるか・・・。よろしければお付き合い下さい!

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