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そのバイアグラ【勃起不全(ED)治療薬】はホンモノですか?

ネットで販売しているバイアグラ 等の勃起不全(ED)治療薬の 4割 が偽造品!

勃起不全(ED)治療薬を製造、販売している4社は、インターネット上で流通しているシルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)について、サンプルを医薬品販売サイトから入手し、真偽鑑定のための合同調査を行った。

計70サンプルの有効成分の分析を行ったところ勃起不全(ED)治療薬 の40%が偽造品だったことが、4社合同のプレスセミナーで報告されていた。

医薬品の適正使用と患者の健康被害防止の観点から、インターネットにより持ち込まれた医薬品における勃起不全(ED)治療薬の偽造品の割合と有効成分を調査するためにおこなった。

勃起不全(ED)治療薬の偽バイアグラ等は、故意にまたは不正に真正の勃起不全(ED)治療薬 バイアグラ等に似せて製造されたもので、その品質は全く予測できず、間違った量の有効成分、不純物や効果のない成分で構成されているという。

調査期間は2016年3~8月で、日本および日本人が、勃起不全(ED)治療薬 偽の販売に関与している事案が存在したタイの2カ国の調査会社に調査を依頼し、勃起不全(ED)治療薬を販売しているインターネットサイトを通じて1サイトから各ブランド1サンプルずつ、合計30サンプルを目標に購入し、各社が化学分析を実施し鑑定した。購入できたサンプルは日本国内発注分が45サンプル、タイ発注分が25サンプルの計70サンプル。

日本国内発注分では、45サンプルのうち35.6%が、タイ発注分では25サンプルのうち48.0%が偽造品だった。発送元は中国が最も多く、次いでシンガポール、タイの順だった。

今回の調査で入手した勃起不全(ED)治療薬の分析の結果

●正規品の最大容量の1.5倍の有効成分を含んだもの
●有効成分がほとんど含まれていないもの
●正規品にない規格をうたうもの
●商品名の成分ではなく、ほかの勃起不全(ED)治療薬 の成分が含まれていたもの
●正規品には含まれていない物質を含んだものが見つかりました。

有効成分が含まれていなければ効果がないのはもちろん、承認用量以上の有効成分を含んでいたり、正規品にない物質を含んでいたりする場合は、予期せぬ副作用(心臓や血圧)や未知の症状が引き起こされる可能性もあります。

勃起不全(ED)治療薬 を製造販売する製薬会社に相談が増加。
「不整脈が出た」
「下痢と嘔吐を起こした」
「胸を圧迫されるような痛みや、首や背中に鈍痛が出た」
「意識を失い痙攣を起こした」
「目の前が真っ暗になった」
など、偽造勃起不全(ED)治療薬 偽バイアグラ等による健康被害の情報が寄せられているといいます。

奈良県では偽造勃起不全(ED)治療薬 偽バイアグラ等を飲んだ男性が意識障害を起こし、病院に搬送される事例が発生。服用との関係は明らかではないものの、呼吸困難で死亡した男性の衣服から偽造勃起不全(ED)治療薬 が見つかったケースが報告され、死亡事故は増加傾向にあるようですが、因果関係が判り難いのが問題です

ネットでは安く買えるのか?

タダラフィル1錠(20mg)当たりの平均価格を比較したところ、国内5医療機関の平均価格2,134円に対し、真正品が送料・手数料込みで2,014-854円(1,222~3,863円)、偽造品が同1,397+220円(975~1,775円)だったというデータがあるので、偽造勃起不全(ED)治療薬 偽バイアグラ等を販売する業者は一定の利益を確保していると思われるので安く買えるわけではないようです。

インターネット上での不正サイトへの対策

「アジアでは国を代表する大企業が偽造医薬品を製造している現状がある。日本にも入ってこないとは言えず、インターネットで医薬品を購入する危険性を認識してほしい」と注意を喚起したインターネット上での不正サイトへの対策も進んでいる。

米国で政府機関やインターポールと提携し、ヘルスケア分野を中心にインターネットの監視や調査を行うレジットスクリプト社によると、

インターネット上には世界中で3万5,000~5万の処方箋医薬品を扱うオンライン薬局が常時存在し、その97%が不正なサイト。

日本語のサイトはそのうち約2,000~3,500で、99%以上は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に違反して運営されており、同社では昨年度の1年間で1,900件以上の日本語サイトを閉鎖させている。

「ドメイン名登録会社に違法行為を通知し、不正サイトのドメイン名を停止し、不正な内容が復活しないようにロックをかけるよう要請している。こうしたことができるのはドメイン名登録会社だけ」とネットを取り巻く現状について述べた。

さらに、「ドメイン名登録会社は世界で500以上あるものの、うち12社に世界中の不正医薬品販売サイトの半数以上が登録されている。世界のドメイン名登録会社トップ15に日本の1社が入っており、その会社には日本語の不正医薬品販売サイト全体の66%が登録されている。

他国のドメイン名登録会社は停止依頼に応じているものの、日本の会社はサイト閉鎖を拒絶している。このままだと世界中の不正医薬品が日本に集中してしまう」と危惧を示した。最に、「本来、インターネットで販売が許可されていない医療用医薬品が簡単に購入できてしまうという現実に即した対策をとる必要がある」とまとめた。

偽 バイアグラ等の勃起不全(ED)治療薬が今後大きな問題につながるのでは?と懸念される理由。

1、用法用量、禁忌事項を守って、正規品の勃起不全(ED)を治療する際の
リスクは対処できる体制がとられています。
バイアグラは心臓に負担をかけますか?」という質問をいただくことがあります。多くの方が、バイアグラは心臓に負担をかけると思っているようですが、それは誤解です。

もともとバイアグラは心臓疾患の狭心症の治療薬として研究・開発されたものです。血管を拡張して血圧を下げる薬ですから、むしろ、心臓への負担を軽減させる薬と言えます。

2、日本における勃起不全(ED)の推定患者数は1130万人とされ、成人男性の20%にまで及んでいるが医療機関で治療している患者数は0.4%のみ。
実際には1800万人ともいわれ、高齢化に伴って増加傾向にある。

3、勃起を引き起こす化合物の中で、シルデナフィル(商品名: バイアグラ)が偽造しやすいためです。理由としては、原材料が入手しやすく、安価で製造しやすいからです。

偽造しやすいからといって、全く同じ化学構造の化合物が製造されているわけではありません。化学構造は少し違います。同じような効能効果があるとされているだけで、どこの国も承認されていない医薬品です。

購入者からのクレームがないから販売事故が起きた場合、診断を遅らせ対処方法が遅れれば、それだけ死亡する患者数は増加するのではと考えられます。

4、勃起不全(ED)治療薬のバイアグラが画期的な医薬品として誕生し、この3月で20年が経ちました。
特許の期限がなくなり、値段が抑えられたジェネリックが販売され、「フィルム状」の目立たない剤型が開発されたのも手伝って、従来の錠剤タイプは価格競争が起こっているので、より求めやすい金額になり、効果をあげるためにと服用量を増やしたり、試そうとする方が増加すれば、健康被害拡大、シルデナフィル(商品名: バイアグラ)の化学構造が少しだけ違う化合物が増加傾向にある事は危険です。

5、EDは疾患の性質上、「恥ずかしい」「どんな診察をされるかわからない」といった理由から、医療機関を避けta治療薬を買う患者が多いといいます。手軽に購入できると考える患者は多いが、死に至る副作用が出現する可能性があることを忘れてはいけない

労働損失に直結するような問題ではありませんが、性生活に対する影響は大きく、それに伴う精神的な負担からQOL は著しく低下していくでしょうし、パートナーとの関係にも悪影響を及ぼし、離婚にまで発展しているケースが増加。最高裁判所事務総局「司法統計年報」によれば,離婚の原因として「性的不満」が毎年増加しており,ED との関連が推定 され、また,結婚年齢,平均余命の上昇とともに少子 化の原因の一つと考えられます。

勃起不全(ED)治療薬 バイアグラ等が服用出来ない方

1、バイアグラの成分に対して過敏症の既往歴のある患者
有効成分シルデナフィルクエン酸塩、添加物 青色2号等、いずれかの成分に対しても過敏症の既往歴がある場合は禁忌です。

2、硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者
本剤はサイクリックGMP(cGMP)特異的ホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)阻害薬であり、PDE5が存在する血管平滑筋において一酸化窒素(NO)の弛緩反応を増強するので、硝酸剤あるいはその他の一酸化窒素(NO)供与剤との併用は血圧低下を増強し、死亡事故につながる可能性がある。

3、心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
性行為時には心拍数、血圧、心筋酸素消費量が増加します。
過去6ヵ月以内に心不全、不安定狭心症あるいは生命に危険のある不整脈を発症した患者は、心血管系障害があり、性行為が不適当と考えられるので。

4、重度の肝機能障害のある患者
本剤は主として肝臓で代謝され、糞中に排泄されることから、肝硬変等の重度の肝機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血漿中濃度が増大する可能性があるので。

5、低血圧の患者(最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満)又は治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧170mmHg以上、又は最小血圧が100mmHg以上)

6、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者
本剤は全身の血管平滑筋に存在するホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)を阻害することにより血管拡張作用をあらわす可能性がある。

7、網膜色質変性症(進行性の夜盲症)と診断された患者
網膜色素変性症は、失明する両眼性遺伝性の網膜疾患で、ホスホジエステラーゼタイプ6(PDE6)のβサブユニット遺伝子異常を有する。本剤は陰茎海綿体PDE5に対する阻害作用の約1/10の効力で、PDE6の活性を阻害することが認められているため進行する可能性がたかい。

8、塩酸アミオダロン(経口剤)を投与中の患者
塩酸アミオダロンの併用により、QTc延長作用が増強するおそれがあるため

9、未成年の患者(ただし既婚者を除く)
臨床試験でも成人以上を対象としていて未成年での安全性が確率していないため

セルフチェック

IIEFとは、International Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)の略で、ED(勃起障害・勃起不全)の治療判定やスクーリングで用いられるテスト。

これを始める前に、このチェック票はあくまでも目安です。
これだけでEDであるという診断が確定するわけではございません。
気軽にチェックしてみてください。
このチェック票の合計点数が21点以下の場合、EDが疑われます。

勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか?
【1点】非常に低い
【2点】低い
【3点】普通
【4点】高い
【5点】非常に高い
性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な硬さになりましたか?
【0点】性的刺激一度も無し
【1点】全く無しまたはほとんど無し
【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
【3点】時々(半分くらい)
【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
【5点】毎回またはほぼ毎回
性交中、挿入後何回勃起を維持できましたか?
【0点】性交の試み一度も無し
【1点】全く無しまたはほとんど無し
【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
【3点】時々(半分くらい)
【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
【5点】毎回またはほぼ毎回
性交中に性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
【0点】性的刺激一度も無し
【1点】ほとんど困難
【2点】かなり困難
【3点】困難
【4点】やや困難
【5点】困難でない
性交を試みた時に、何回満足できましたか?
【0点】性交の試み一度も無し
【1点】全く無しまたはほとんど無し
【2点】たまに(半分よりかなり下回る回数)
【3点】時々(半分くらい)
【4点】おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
【5点】毎回またはほぼ毎回

あなたのテスト結果は何点でしたか。
22点~25点 ・・・・ 正常です。
17点~21点 ・・・・ 軽度のEDです。
12点~16点 ・・・・ 軽度~中等度のEDです。
 8点~11点 ・・・・ 中等度のEDです。
 5点~ 7点 ・・・・ 重度のEDです。

ED治療薬の効果について説明します。


医療用医薬品の勃起不全(ED)治療薬

勃起を妨げる酵素ホスホジエステラーゼタイプ5(以下PDE5と記載)がサイクリックGMPを過剰に分解し勃起を妨げます。ED治療薬の成分(シルデナフィルなど)がPDE5の働きを阻害して、陰茎海綿体の血行の流れを良くし白膜いっぱいに血液を送り込み、その圧力でパンパンにして勃起をすることが可能になります。

性的な気分を高揚させる効果はありません。

この薬は陰茎の勃起に効果はあるものの精液の量を増やす効果はなく、射精時にあまり精液が出ない、いわゆる「空撃ち」状態になると射精の快感は半減します。

肉体的な体力の低下やホルモンバランス、精神的原因、生活習慣病、交通事故や病気など勃起不全(ED)はさまざま要因があるので、必ずしもED治療薬で勃起ができるとは限りませんので、必要な栄養素をバランスよく摂取することも大変重要になってきます。

媚薬や精力剤

媚薬や精力剤とED治療薬を一緒のものだと認識されがちですが、全く違うものです。媚薬や精力剤は天然サプリメントなどが多く、1回の服用で効果がでるというよりは、何ヶ月か続けて服用し、血の巡りを良くしたりする他に、精子量を増量させるような体質を改善するようなもの、脳内のセロトニンに作用を働きかけてリラックス効果を得るものなどがあります。これらは確実に効果があると証明されているものではありません。また、「1週間で効果があった」などと宣伝をしている精力剤がありますが、人間の細胞は生まれ変わるのに約3ヶ月、精子を形成されるのに約2ヶ月かかるといわれていますので、精力剤で効果を期待するのなら3ヶ月を目安にしてください。

男性ホルモンを補充することで勃起不全が解消されるのか?

勃起不全(ED)に対するさまざまな治療薬が発売されているなかで、薬による治療に男性ホルモンの一種であるテストステロンを追加する治療法があるが、勃起機能の改善効果は認められないと、米ボストン大学医学部のMatthew Spitzer氏らが、米医学誌「Annals of Internal Medicine」(2012; 157: 681-691)に発表している。

男性ホルモンは「成功者のホルモン」や「狩人のホルモン」とも言われているが、男性ホルモン濃度の高い人は性欲が強いのだろうかといえばそうでもない。健康な男性の場合、正常な性行動を行わせるのに十分な量の男性ホルモンを持っており、極端に濃度が高かったり低かったりするのではない限り、男性ホルモンの濃度と性欲の強さの個人差には明確な関連は見られにくい。個人差には男性ホルモン濃度以外のさまざまな要因が関係しているからです。

成長ホルモンが性的能力の改善に役立つ


成長ホルモンは性的な能力の改善に関わっています。成長ホルモンのレベルが下がるにしたがって、男性の性的な能力もまた低下していくとされていますが、高齢者362人を対象とした成長ホルモンを増加させる臨床試験の結果、75%の人が性的能力を回復し、性交渉の回数が増えたといい、62 %の人は持続時間が長くなったと報告されています。また、抗老化目的で成長ホルモン増加させる栄養素を摂取した人たち(男女)のほぼ全員が性欲の高まりと性的な機能の改善を認めました。

成長ホルモンは肉体的疲労だけでなく、精神的疲労の改善にも効果的


成長ホルモンは脳内で抗うつ剤の様に作用し、肉体的疲労と精神的疲労を改善する。
成長ホルモンには食欲を抑制する効果や脂肪代謝の促進効果もある為、
ダイエットにも非常に効果的なホルモンです。成長ホルモンには代謝を促進させ、アンチエイジング効果や美肌効果などの美容に関する効果もあるので、女性だけでなく男性にとっても非常に重要なホルモンと言えます。

成長ホルモンをレベルアップする方法

体内の成長ホルモンをレベルをアップする方法は、40〜60代の中高年層の人たちの多くは、運動と食事療法を組み合わせたり、必要な栄養素を摂取することによって体内の成長ホルモン放出を促し、そのレベルを高めることができます。

たとえば、エアロビクスやジョギングなどの運動を行うと、通常の成長ホルモンのレベルが1.5〜2.5倍ほど上昇することがわかっています。さらに、ダンベルなどを利用した集中的なウエイト・トレーニングではレベルが3~5倍まで高くなります。

食事は糖分やデンプンを避け、脂肪分が少なくてタンパク質の多い食品をとるようにしましょう。そうすると運動効果はさらに高まり、成長ホルモンの放出もスムーズに行われます。
ただし、肥満はHGHの放出の妨げとなりますので、標準体重がオーバー気味の人はまず減量を心がけてください。

成長ホルモンの放出をスムーズにする栄養素については、バイアグラ等の勃起不全治療薬と併用出来る、勃起不全に効果的な栄養素と併せて有料記事でご紹介します

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