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検査結果の組み合わせから、現在の危険度と将来予測ができるパターンプロセス理論とは?

この度、パターンプロセス理論研究会のnote記事配信を始めることになりました。
パターンプロセス理論って何?と思われている方がほとんどだと思います。
実は実は、この理論、ある一人の医師が何十万人の健診結果を、30年以上研究を重ねて導き出した、健診結果の組み合わせで、健康状態や、その後の健康寿命の予測ができる理論なのです。
まずは、その1回目。パターンプロセス理論のご紹介です。

みなさま、今年の健康診断は受けられましたか?健康診断の結果は、自分で理解できていますか?
血圧が高いけど・・血圧って本当に心配しなくっちゃいけないの?
年を取ると高くなるって本当?
肝臓で引っかかって病院に行ったら、このくらいなら大丈夫って言われて・・お金だけ取られて、もう健診って信用できないよ。
昔からコレステロールが高いんだけど、遺伝だから仕方ないけど・・でもちょっと心配。
糖尿病で病院に行っているけど、薬飲んで下がっているから大丈夫だよね!?わかっているようでわかっていない健診結果の意味。
パターンプロセス理論では・・

肝機能: ALT(GPT) γGT(γGTP)
脂 質: 中性脂肪(TG) LDLコレステロール(LDLC)
血 圧 
糖尿病(HbA1c)

の6つの検査数値から、健診結果の組み合わせで、その人の健診結果の意味や、危険度を予測していくのです。6つの検査値値組み合わせをすると、64通り。
50万人以上の健診データーの平均を、横軸に年齢、縦軸に肥満度BMIのグラフの中に落とし込んでいくと・・
こんな図になりました。
よ~くみると、正常のひとは、一番左下。BMI21.2で年齢が37歳あたりでしょうか。
左下の方は、検査値が一つのものが多く、右上になると検査値がいくつもの組み合わのものになっていますね。

さてさて、この図からどんなことが読み取れると思いますか?

64パターンのグラフを、血圧が高い人に線を引いてみました。(左の図)
なんと、青い線上と赤い線上に、とてもきれいに線が引けました。

次に耐糖能異常(糖尿病関係)がある人に線を引いてみました。(右の図)
なんと、緑の線と赤い線上にとてもきれいに線が引けました。

相関係数といって、その線がどれくらい関連性があるかというのを表すRという値は、どちらも0.9をこえ、とっても関連があるという結果になりました。

これから、わかることは・・
検査結果は、肝機能ALT(GPT)・γGT 中性脂肪(TG)、LDLコレステロールの項目は左の図の緑に塗られているところに入っています。
まずは、その検査値が悪くなり、年齢とともに血圧、耐糖能(糖尿病)異常がおこり、最終的に血圧と耐糖能(糖尿病)異常を含んだ検査値になることという法則性があるということなのです。
この図を見ながらよ~く考えてみてね。

続く~~。

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