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退職で年金資産消失!?企業型確定拠出年金手続き遅れの落とし穴

転職や退職の時は、たくさんの手続きがありバタバタしがちですね。
そんな中で、忘れがちなのが会社の年金「企業型確定拠出年金(企業DC)」の手続きです。

企業型確定拠出年金の手続きを怠ると、将来的に深刻な損失を被る可能性があるのをご存知でしょうか?

退職後6ヶ月以内に手続きをしないと、こんなことが起こるかもしれません。

  • 運用で増えたお金が少なくなり、年金が減る

  • 税金の優遇がなくなる

  • 60歳時点で年金資産を受け取れない可能性も

  • 障害時の給付金も受け取れない

このように、手続き遅れの代償は計り知れません。
退職後6ヶ月以内に必ず手続きを済ませましょう。

この記事では、具体的な損失例を交えながら、確定拠出年金の手続き遅れによるリスクをお伝えします。


どうも、ぱっちです。

15年勤めたブラック企業を弁護士さんに頼って退職。
そして、たぶんホワイト企業に転職成功したっぽいサラリーマンが、転職のヒントや複業のチャレンジ、最新のデジタルトレンドであるAIやNFT、そして子育ての気付きや共有する喜びについて発信しています。

一緒に、新しい働き方、生き方、育児の楽しみをみつけていきましょう。


退職から6ヶ月過ぎると、自動的に国民年金連合会に移換されてしまう

会社を退職した後、確定拠出年金の手続きをしないと、退職から6ヶ月が過ぎると、年金資産が「国民年金基金連合会」という国の管理に自動的に移換することになってしまいます。

この6ヶ月の期間は、年金をどこに移すか自分で選べる「猶予期間」と呼ばれています。
この期間内に、民間の確定拠出年金運用機関への移換手続きを行えば、引き続き運用を続けられます。

しかし、この6ヶ月を過ぎてしまうと、強制的に「国民年金基金連合会」に年金が移されてしまうのです。

そうなると、先ほど説明したような問題が起こります。

  • 運用で増えたお金が少なくなり、年金が減る

  • 税金の優遇がなくなる

  • 60歳時点で年金資産を受け取れない可能性も

  • 障害時の給付金も受け取れない

このように、6ヶ月を過ぎると、年金が国の管理になり、いろいろと損をしてしまうことになります。

退職したら早めに手続きを済ませ、このリスクを避けることが大切です。

企業型確定拠出年金は、みなさんの大切な老後の生活費です。
手続きを遅れると、大きな損失が出る可能性があります。
期間内に必ず手続きをして、年金を有効に使えるようにしてください。

年金の手続きが遅れると、もらえるお金が減ってしまう具体例

会社を退職した時の企業型確定拠出年金の手続きを遅らせると、将来もらえるお金が減ってしまうリスクがあります。

具体的にどのくらい減るのか、例を挙げて説明しますね。

【事例1】Aさん(50歳)の場合
・退職時の企業型確定拠出年金の積立額:500万円
・手続き遅れにより自動移換された場合の60歳時受取額:約400万円
・適切な手続きをした場合の60歳時受取額:約600万円

Aさんは、手続きが遅れたため、受取額が200万円も減ってしまいました。200万円は決して少ない金額ではありません。

【事例2】Bさん(40歳)の場合
・退職時の企業型確定拠出年金の積立額:200万円
・自動移換された場合の60歳時受取額:約300万円
・適切な手続きをした場合の60歳時受取額:約500万円

Bさんは若年での退職でしたが、手続きが遅れたため、200万円もの損失が出てしまいました。
せっかく長期の運用を行ったのに、大きな損失につながってしまったのです。

このように、手続きを遅らせると、受取額がかなり減ってしまいます。
老後の生活費にも大きな影響が出る可能性があります。

次は、税金の優遇を失うなど、他のデメリットについても説明します。

税金の優遇がなくなる

企業型確定拠出年金には、国から税金の優遇措置があります。
しかし、手続きが遅れて自動移換されてしまうと、この優遇がなくなってしまうのです。

具体的には、次の2つの優遇がなくなります。

1、拠出時の所得控除
企業型確定拠出年金に拠出した場合、その拠出額を給与所得から控除できます。この控除を受けられなくなると、課税対象額が増え、所得税の負担が重くなります。

分かりやすく説明すると、企業型確定拠出年金に毎月お金を払い込む(=拠出する)と、その払い込んだ金額分が給与から差し引かれて、所得税の計算の際に給与収入から控除されます。

2、運用時の非課税
企業型確定拠出年金の運用益は、原則として非課税となります。
しかし自動移換された場合、この非課税措置は適用されず、運用益に対して課税されてしまいます。

【具体例】
年収600万円で、企業型確定拠出年金に年間48万円払った人の場合
・手続きをしていれば、所得控除と運用時の非課税で約10万円安くなる
・手続きが遅れて自動移換されば、その優遇がなくなり、たくさん税金を払わないとならない

このように、税金の優遇がなくなると、大きな損失が出てしまうのです。
それに加え、年金の受け取り額も減るため、双方から損をします。

手続きが遅れると税金の優遇がなくなる

運用益がなくなり受取額が大幅減少

企業型確定拠出年金の最大のメリットは、長期運用による運用益を得られることです。しかし、手続きが遅れて自動移換されてしまうと、このメリットを失ってしまうのです。

自動移換された場合、年金資産は国民年金基金連合会で運用されますが、運用実績は決して高くありません。

過去10年間の運用利回りは年率約1.5%程度と低迷しています。
一方、企業型確定拠出年金の運用利回りは年率5~7%程度と高水準です。

【具体例】
・40歳で企業型確定拠出年金の積立額が300万円の人
・自動移換され、1.5%の運用利回りだと60歳時点で約400万円
・企業型で7%の運用利回りだと60歳時点で約900万円

このように、長期間運用の違いにより、受取額に大きな開きが生じます。
自動移換された場合、長期運用による複利の恩恵を十分に受けられないため、受給額が大幅に減少してしまうのです。

さらに、60歳時点で年金資産の受取りができない可能性や、障害時の給付金が受け取れないなどのリスクもあります。

次に、それについて説明します。

60歳時点で受取れない可能性も

企業型確定拠出年金は、原則として60歳時点で年金資産の全額を受け取ることができます。
しかし、手続き遅れにより自動移換された場合、60歳時点での受取りができなくなる可能性があります。

自動移換された場合、年金資産は「国民年金基金連合会」で運用されることになります。この連合会では、60歳到達時に年金資産の全額受取りを認めていません。

代わりに、次の2つの選択肢からどちらかを選ばなければなりません。

  1. 連合会での運用を継続し、65歳以降に受取り

  2. 民間の確定拠出年金運用機関に移換し、60歳で受取り

つまり、自動移換された場合、60歳時点で年金資産の全額を受け取ることはできません。
65歳まで待つか、別の手続きが必要になるのです。

さらに、連合会で運用を続けた場合、先ほども説明したように増える金額が少ないため、最終的にもらえる年金がさらに減る可能性もあります。

このように、手続きの遅れで、60歳時点での受取りが難しくなるだけでなく、もらえる金額も減る恐れがあるのです。さらに障害時の給付金も受け取れなくなるというデメリットもあります。

60歳になっても確定拠出年金が受け取れなくなる

障害時の給付金も受け取れず

企業型確定拠出年金には、加入者が障害状態になった場合に障害給付金を受け取れるという制度があります。しかし、手続き遅れにより自動移換された場合、この障害給付金は受け取れなくなってしまいます。

障害給付金とは、加入者が障害等級1級または2級の障害状態になった際に、積立額の全部または一部を一時金で受け取れる制度です。
病気やケガで働けなくなった場合の所得補償の役割を果たします。

しかし、自動移換された場合、この障害給付金の請求ができなくなります。
障害状態になっても、65歳までは年金資産を受け取ることができません。
所得が無くなった状況で、この給付金を受け取れないのは大きな痛手です。

また、自動移換後に障害状態になった場合でも、障害給付金は支給されません。企業型確定拠出年金の加入者資格を失った時点で、この制度の対象外となってしまうのです。

このように、手続き遅れにより自動移換されると、障害時の給付金を受け取れなくなるというデメリットがあります。障害リスクに備えた年金資産の活用ができなくなるため、生活設計が立ちにくくなります。

退職後は確定拠出年金の手続きを素早く行いましょう!

退職後は早めに確定拠出年金の手続きをしよう

この記事では、企業型確定拠出年金の手続き遅れによるデメリットについて、具体例を交えながら詳しく解説してきました。

  • 受取額の大幅減少

  • 税制優遇の失効と手数料負担

  • 60歳時点での受取り困難

  • 障害給付金が受け取れなくなる

  • 6ヶ月過ぎると自動移換が確定

手続きを遅らせると、たくさんのお金を失ってしまいます。
年金資産を無駄にしないためにも、退職後はすぐに手続きをしましょう!

企業型確定拠出年金は、みなさんの大切なお金です。
この重要な資産を守り、将来の生活に使えるようにするためにも、手続期限を過ぎないよう気をつけましょう。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
次回も違う話題でお会いしましょう!


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