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選択肢が無い方が幸せ?


はじめに

見開き読書シリーズは、本を適当にペラペラとめくり、止まった見開きページ(2ページ)だけを読んで、その内容をもとにアウトプットしています。

そのため、本の要約ではなく、必ずしも本の重要ポイントや趣旨に沿った内容になるとは限りません。

対象の本

「選択の科学(文庫)」を適当にペラペラめくり、止まったページはP330-331でした。

学び

今回の学びは、
選択できない状況の方が幸せを感じることもある
です。

内容

一般的には自由に選択できた方が幸せで、自分で選べない状況というのはストレスに感じることが多いと思います。

だからと言って、相手に選択肢を与えることが全てにおいて良いというわけではないんです。

延命治療における選択肢

このページでは、重病のお子さんの延命治療を中止する判断をした親御さんについての研究結果が記載されていました。

アメリカでは、延命治療の中止は、親御さんが決定する必要があり、
一方で、フランスでは延命治療の中止を判断するのはお医者さんが行うのが通例とのことです。

どちらの国の親御さんたちも、当然、悲しい思いをしています。

しかし、選択肢を与えられたか、与えられなかったかで受け止め方がことなるようです。

アメリカの親御さんたちは、こうすればよかったかも、とか、罪悪感、迷い、恨み、で自分たちを責める傾向が強かったそうです。

フランスの親御さんたちは、仕方たなかったんだ、運命だったんだと、語り、その後に子供たちの思い出を語る人が多く、そして、誰一人として、医師や自分たちを恨むようなことはなかったという結果でした。

アメリカの親御さんは選択肢をもらえたことで辛い思いをし、逆に、フランスの親御さんたちは選択肢を与えられなかったことで、前向きに捉えることが出来ているという部分は興味深い話でした。

選択肢がないことが幸せだったという事例です。

このお話は、人命というシビアな話でありますが、実は身近なところでも良かれと思って与えている選択肢によって、相手を苦しめたり、困惑させているケースがあるということです。

ジーンズショップでの選択肢

こんなマーケティングの話を思い出しました。

ブライアンさんが手作りでジーンズを作って売っていました。

サイズ違いはあれど、色形は1種類だけです。

でも人気が出て飛ぶように売れました。

そのうち、もっとスリムタイプなのが欲しいとか、薄い色の物があったら良いというお客さんから声が多くなりました。

ブライアンさんは頑張って、色や種類を増やす計画をし、10種類のジーンズを準備しました。

そしてリニューアルオープンしました。

しかし、ぱったり売れなくなりました。

お客さんがどれが良いか悩んでしまって、結局、買うのをやめるという状況になってしまったんです。

選択肢が1つしかない場合は、それを買うか、買わないかだけの判断ですみますが、種類が複数あることで、どれが良いかなという判断をおこなわなければならなくなり、面倒になって、ちょっと考えますと言って買わないで帰ってしまうんです。

このことからも、選択肢があることが必ずしも良いというわけではないということが分かります。

もちろん、選択肢があった方が良いケースもあると思います。今回は、「選択肢が無い方が良い」という選択肢があるという学びでした。


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