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「魅惑の心理」マガジンvol.121(論理的問題解決法) 〜人と揉めないで意見をまとめる方法〜

ポーポーには変な依頼がきます。心理の話で偉い先生に頼めないようなもの、「こんなこと聞いたら失礼かも」という相談がまれに私のところにやってきます。例えば、テレビ局からサッカーの勝敗を予想してくれという謎な話が来たこともあります。よく海外で試合を占う霊感タコみたいなものが紹介されますが、私はそんな感じかと思いました。質問の内容を聞いて、それだったら「○○先生が良いのでは」と先生を案内すると、「はい。最初に○○先生に聞いたのですが、出張だったもので」と素直に言われることもあります。最近の ADさんは正直です。

心理学ではいわゆる主流ではない、反主流なものやサブカル的なものは、語れる心理学者は限られます。偉い先生は自分の名前が傷つくことを恐れますし、専門以外の話をしたがりません。そのため女子漫画のヒロインの心理を雑誌「anan」の紙面で語ったこともあります。私がメディアに顔出しをした数少ない例であり、謎の仕事であります。

今回の「魅惑の心理」マガジンは、みなさんに伝えたら、ためになりそうな論理的な意見を用いて、人と揉めないでまとめる方法について話をしたいと思います。みなさんが、似たような困難に遭遇した場合、きっと何かの役に立つのではないかと思います。

ある日、私のところにあるキャラクターの相談がきました。キャラクターの依頼だったら小学生からあたためていた「サイコピアニスト・紺碧のハゲチャピン」を登場させようかと思っていたけど、そうではありませんでした。すでにあるキャラクターがもめているので、その混乱を収めて欲しいというものだったのです。最初はどこかの企業のキャラクターの見た目や設定が社員同士でもめているかと思っていましたが、実際はそんな簡単な話ではなかったのです。もっと凄まじく大きな企業のキャラクターだったのです。

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