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発達障「害」の話

滋賀県野洲市の小学校で、50代の男性教諭が特定の男子児童を「みんなでスルー(無視)しよう」と呼びかけるなど、いじめ行為をしていたことが分かりました。男子児童の保護者に「お子さんは発達障がいなので、検査を受けるべき」とも発言。発達障がいと決めつける発言をしています。

「発達障害」を最近は「発達障がい」とひらがなで書くことが多いです。「障害」は「害」という漢字が不適切であり、「障碍」(碍/さまたげる)という表記にすることも検討されましたが定着せず、ひらがなで表されることが多いのです。ディフィカルティ(困難さ)は日本語で表現しにくいです。これは子供が子どもと表記されることに似ています。「供」という漢字であてたことで、大人の所有物のような印象を与える可能性があります。

発達障がいは大小、非常に多くの人が持つもので、程度の問題であり「障害」というものとは、少し違うと思うのです。私は人によって障がいかそうではないかではなく、グラデーションのように存在ていると思います。そして、グレイゾーンの人はたくさんいると思っています。

私も子どもの頃は特に多動性で落ち着きがなく、発達障がいの傾向があると思いますが、「障害」ということを意識しないで今まで生きています。程度にもよりますが「障害」と表現しないで、個性のひとつとして捉えられないものでしょうか。漢字で「障害」と表現することで、50代の男性教諭のように都合よく子どもの評価項目になってしまいがちだと思います。言われたほうも辛い言葉ですし、心理的によくない言葉のひとつです。私は「発達の多様性」だと思います。

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