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「魅惑の心理」マガジンvol.61(侮辱をかわす心理学)

「侮辱された」「貶(おとし)められた」そう感じることが増えていると思います。そこで今回の「魅惑の心理」マガジンでは、知り合い、上司、取引先、 SNS、家族が自分を侮辱してきたときの対処法について、心理学的な視点で考えていきたいと思います。

そもそも相手はなんであなたを攻撃してくるのでしょう。相手が侮辱してくる理由を考えてみましょう。理由はひとつではありません。ただこれだけは間違いないのは、相手があなたを侮辱する理由があるからです。理由は必ずあります。ただ相手が侮辱する理由とあなたに問題があることは全く関係ありません。むしろ関係ないことが多いです。ではどんな理由があるのでしょう。

最初に疑うのは「嫉妬心」です。相手は何かしらの嫉妬をあなたに持っている可能性があります。これは関係性が浅いとか深いとか関係ありません。たとえば義理の家族があなたのことを侮辱してきたら、それは嫉妬心だろうなと私は感じます。あなたの仕事ができることを認めたくないので、家の仕事をしないとあなたを罵っているのかもしれません。または誰かに好かれているあなたを気に入らないのかもしれません。心の奥にあるのは羨ましい気持ちです。あなたを攻撃をすることで、相対的にあなたをバカにして、自分はすごい人間なのだと自分を高めているのです。SNSで他人を攻撃するのもそうです。テレビに出て、有名になって、お金を稼いでいる人を心のどこかで妬んでいるのです。努力するのではなく、相手にひどい言葉を投げかけて発散することで、自分の気持ちを処理しているのです。

もし本当にそうした人たちならば、全く相手にする必要はありません。受け流して良いでしょう。でも受け流すことができない人も多くいます。すると誰かから「プライド」が高いからだとと言われることもあるでしょう。いやそれは違います。実はその「プライドの高さ」と全く逆のことが起きているのです。メカニズムをもう少し詳しく見ながら、私も実践してきた対処法について解説していきたいと思います。

あなたが受け流せないのは、プライドが高いからではありません。

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