スクリーンショット_2020-02-22_23

「魅惑の心理」マガジンvol.42(人間関係に必要な「ほめる技術」)

ポーポーは心理研究者として、人が何に反応しやすいかを考えながら向き合うことがあります。相手と良好な関係を築きたいと考えるなら、相手を「ほめること」だと実感しています。ほめるといっても、ただ思ってもいないお世辞を並べることではありません。相手の良いところを見つける。そして伝える。これがほめる行為です。そしてそれが人間関係ではとても大事なのです。

人はほめらると気分がよくなります。ほめられることは恥ずかしくて苦手という人はいますが、不快という人はまずいません。そして良い気分を作り出してくれた、ほめてくれた相手に対して好意をもつ傾向があります。また、「自分のことを理解してくれている」と感じ、よき理解者だと思ってくれるのです。相手をほめるのには、効果的なタイミングがあります。ただやみくもにほめればよいというものではないのです。

では、いつほめるべきなのでしょうか?

相手をほめるのには、初対面では効果が薄いです。会って間もないタイミングでほめても、「どうせお世辞だろう」と思われてしまいます。場合によっては「調子の良い人だ」と逆効果になるケースもあります。したがって、ほめるのは2回目以降に会った後、すると「あなたのことがわかってきましたが、あなたのこんなところは素晴らしい」というメッセージが伝わり、発言の信頼度が増します。初めて会ったときにほめたい場合は、できるだけ時間が経過してからがよいです。

さらに相手が何かアクションを起こして、それがうまくいったときなど、相手がうれしい状態のときに、遠慮なくほめるのがよいのです。うれしい感情のときには、前向きに評価を受け入れてくれる傾向があります。また「ほめる」ことは、相手のよいところを探そうとする行為です。ほめる側の視点も磨かれるメリットがあるのです。ほめることで相手に共感をしようとするならば、セロトニン神経が活性化し、自分の気持ちを切り替える力になっていきます。

人をほめることは結果的に自分のためにもなるのです。

まれに相手をほめるのが苦手という人がいます。理由はいくつか考えられますが、ほめることで「見え透いたお世辞を言っていると思われると嫌だ」という思いもあるでしょう。また、自分から「好意があります」というアピールのようにも思えるので、恥ずかしいという心理も働いてしまうと思います。また自分ことで精一杯で他人を見る余裕がないのではないでしょうか。人のことなんて気にしていられない、そんな思いが心の奥にある人もいます。

しかし、ほめるという行為は相手も自分にも大きなメリットをもたらしてくれます。細かいことは気にせずにどんどんほめるべきです。ほめたいけど、どうほめてよいかわからないと思う人も多いと思う。そこで、こうするとよいというほめ方のテクニックをまとめてみした。相手を効果的にほめる参考にしてほしです。

ここから先は

5,144字

¥ 250

いつも応援ありがとうございます。 みなさまからいただいたサポートは研究や調査、そしてコンテンツ開発に活かしていきます。 ミホンザルにはバナナになります。