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時代錯誤

時代錯誤。
錯誤って錯覚して誤ってるってことか。
なかなかに辛辣な四文字熟語ですなぁ。
ほかに適当な言葉を知らないからあえていうとするとわたくし森良太という人間は所謂
「時代錯誤」に魅力を感じ、傾倒するたちの人間なのであります。

思い返せば小学生の頃から当時最新の技術であるインターネットを駆使し、廃墟の写真をまとめているサイトをみて心躍らせたりしていました。妙な趣味をした子供である。

そして最近フィルムカメラに入れ込んでいる。
しかも現像まで自分で始める始末。
結局デジタル化するのにね。
そういう意味では音楽もそう。
結局データ化するのに、アナログな部分に執着とも言えるこだわりを持っているから不思議である。
ただ、理由は割といくつかはっきりとわかっている。
そこに人の気配や温もりを感じるから。というのが一番の理由だと思う。
人の多く関わるものほど言いようのないコントロールの難しさと、有機的ななにかが残されている気がする。
そして、面倒なことほど愛着が湧く。
より、面倒なことをより面倒くさいと思いながら重い腰を上げるかどうか思案した挙句その腰を上げたときそれだけの動機と熱がそこにある。できることならそんなことにとらわれずともサクサク腰に羽が生えてるような人間になりたいものではあるが。

バンド。
なんてその、「面倒なこと」の原液みたいなもんである。カルピスだって原液で飲んだら不味い。
色んな要素で薄まるから飲みやすくなる。
薄すぎるとあんまり美味しくない。
けど、喉乾いてるときは薄めがいいし冬のコタツでは濃いめがいいな。

そんなカルピスの原液、もといブライアンザサンの原液はいまお盆の渋滞の中東京に向かっている。
ワンマンライブをするためである。
わたくし森良太のめんどくさく濃いすぎる原液を適当な温度と分量で希釈して、なんならグラスに付いた水滴を拭かんばかりの勢いのメンバーと。いや、ブライアンザサンの場合はもはやカルピスではない。
なんらかのカクテルである。
イエガーとテキーラと日本酒とウーロン茶って感じか。
そんな感じ。字面にすると絶対飲みたくねえ。最悪単品でくれ。
そんなブライアンザサン。
よくもまあ、10年も続いてきたもんです。
振り返ってばっかもつまんないからこれくらいでいいけど。

ワンマンライブのセットリストを車で聴きながら、高めてますよ。
楽しみにしててね。