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Privacy Talk

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「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ… もっと読む
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テクノロジー利用者にこそ求められる倫理的なリテラシー

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 コンテンツの良し悪しを判断するための線引きMaciej: そうですね。もう一つ追加でお伝えしたいことがあります。私たちは何か

政治的な思想信条と表現の自由を守るためにできること

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 前回の記事より 政治的な思想信条と表現の自由を守るためにできることMaciej: わかりました。このテーマについては、私が

ポーランドが抱えるデータ保護の重要性についての理解と対策のギャップ

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 前回の記事より コミュニケーションを軸とした法的サポートMaciej: ありがとうございます。私たちは広く対立軸が生まれな

GDPRが施行されるまでにデータプライバシーの専門家が議論していたこと

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 Kohei: 皆さん。本日はマチェさんにインタビューへお越し頂いております。マチェさんは欧州で素晴らしい弁護士のお一人です。

AI規制に関する議論が連邦プライバシー法に与える影響とは

※このインタビューは2024年3月12日に収録されました AI利用が進む米国では、包括的なプライバシー法の議論が以前より進んできています。 今回は米国シンクタンクのR Street Instituteでプライバシー及びセキュリティ調査に関わるスティーブンさんに、米国連邦プライバシー法の現在地と関連法案の今後についてお伺いしました。 前回の記事より AI規制に関する議論が連邦プライバシー法に与える影響とはSteven: 質問について少し確認させて頂きたいのですが、私が寄

連邦プライバシー法の制定に向けたワシントンでの新しい動き

※このインタビューは2024年3月12日に収録されました AI利用が進む米国では、包括的なプライバシー法の議論が以前より進んできています。 今回は米国シンクタンクのR Street Instituteでプライバシー及びセキュリティ調査に関わるスティーブンさんに、米国連邦プライバシー法の現在地と関連法案の今後についてお伺いしました。 前回の記事より 米国内で議論されている子供に関連するプライバシー法の現在地とはSteven: 最近は各州や連邦レベルで子供のプライバシーに

これまでのセキュリティ、そしてプライバシーの歩みと活動を始めた理由

※このインタビューは2024年3月12日に収録されました AI利用が進む米国では、包括的なプライバシー法の議論が以前より進んできています。 今回は米国シンクタンクのR Street Instituteでプライバシー及びセキュリティ調査に関わるスティーブンさんに、米国連邦プライバシー法の現在地と関連法案の今後についてお伺いしました。 Kohei: 皆さん。こんにちは。本日もPrivacy Talkにお越し頂きありがとうございます。本日は米国からスティーブンさんにお越し頂い

AIと人の関係性と未来に向けて共に歩んでいくためにできること

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 信頼できるAIを実現するためにプライバシー保護でできることPamela: 最後にAIがどのようなパフォーマンスを導き出すのかということです。よくビジネスパフォーマンスとい

米国エネルギー省がAI導入を推進するために取り組んでいたこと

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 米国エネルギー省がAI導入を推進するために取り組んでいたことPamela: 私がエネルギー省で仕事をしていた際に重要だと考えていたのは組織のガバナンスであり、私が倫理的な

AI監査を実施するために求められるスキルと検討要素

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 前回の記事より 米国特許商標庁でAI利用を推進していた理由Pamela: 米国特許商標庁ではアプリケーションエンジニアリングと開発に関する部署のディレクターを務めていました。この部門での

米国政府でAIを推進するためにトップが担う役割とは

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日は米国からパメラさんにお越し頂いております。パメラさんは人工知能やデータの分野で活躍されています。本日は彼女のこれまでの取り組みについてもお伺いしていき

ユーロポールでの独立したデータ保護責任者の役割とは?

※このインタビューは2023年10月16日に収録されました 警察組織内でもデータ保護の重要性が年々高まりつつあります。 今回は弁護士として活動し、現在は欧州刑事警察機構でデータ保護責任者を務めるダニエルさんに、欧州の警察組織のデータ保護に関する取り組みについてお伺いしました。 データ保護監察機関と警察組織の協力関係Daniel: 欧州データ保護監察機関は欧州刑事警察機構の監督当局として機能し、欧州データ保護監察機関は各国のデータ保護機関とも連携しています。 私たちがイ

ユーロポールが推進するデータ保護専門家のコミュニティネットワーク

※このインタビューは2023年10月16日に収録されました 警察組織内でもデータ保護の重要性が年々高まりつつあります。 今回は弁護士として活動し、現在は欧州刑事警察機構でデータ保護責任者を務めるダニエルさんに、欧州の警察組織のデータ保護に関する取り組みについてお伺いしました。 ユーロポールとは一体どんな組織か?Daniel: 宏平さん。有難うございます。私は欧州刑事警察機構で働いているので、ここからは欧州刑事警察機構の活動について紹介したいと思います。 欧州刑事警察機

ユーロポールでデータ保護の役割が生まれた背景とは

※このインタビューは2023年10月16日に収録されました 警察組織内でもデータ保護の重要性が年々高まりつつあります。 今回は弁護士として活動し、現在は欧州刑事警察機構でデータ保護責任者を務めるダニエルさんに、欧州の警察組織のデータ保護に関する取り組みについてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日もPrivacy Talkにお越し頂きありがとうございます。今回はオランダのハーグからダニエルさんに参加頂いています。ダニエルさんは警察組織で重要な役割を担って