続・私の本の読み方

過去にこちらの記事で私の本の読み方について書きましたが、今回はこの記事を補足する形で最近考えていることを書こうと思います。

まず、上記記事で書いている本の読み方ですが、正直「めんどくせ~」と思うことも時々あります。
なぜなら手続きがとても多いからです。
全ステップをこなすとなると、「パラパラ読み」、「写真読み」、「高速ひらがなスキップ読み」、「低速ひらがなスキップ読み」、「通読」、「精読」と6ステップも実施する必要があります。
また、後から追加した下記記事の通り、「技読」、「熟読」という読み方を実施する場合もあり、更に「技読」の中にも無数の読み方があるので、これらを全て愚直に実施しようと思うと自分で定義した手法でありながら面倒になることは時々あります。

これらの読み方の中では、最初に読むべき本をじっくり見定めるために行う「パラパラ読み」と、次にフォトリーディングの様に全ページを網膜に写し取っていく「写真読み」を行いますが、ここまではそれほど時間がかからないので確実に遂行することができます。

しかし、問題は次の「高速ひらがなスキップ読み」から。
その時の気分や読む本の分厚さなど様々な条件によって変わってきますが、どうしても面倒でこれをやりたくないなと思う気分のときが時々あります。
そのような場合は気分を優先し、さっさと「精読」のステップに進みます。

ここで、「精読」でスラスラ読み進めることができれば万々歳なのですが、それなりの難易度の本であれば、大抵途中で内容があまり頭に入ってこなくなります。
そうなったら、そこから後ろは素直に「高速ひらがなスキップ読み」で最後まで行き、その後は「低速ひらがなスキップ読み」を行うという標準形に回帰します。

やはり自分でよく考えて生み出した標準手順は最強だなと思う瞬間ですが、ここで重要なことは2つ。
1つは様々な本の読み方ができるようにしておいた上で、その時の体調や気分、自分の能力、本の難易度などによってそれらの読み方を自由に組み合わせて最も快適な読書ができるようになることが重要ということです。
もう1つは、ある読み方で読んでいて「やっぱ違うな」と思ったら、そこから読み方を変えればよく、神経質に最初から仕切り直してやり直す必要はないということです。

今回の例でいえば、精読でつまずいたからといって、最初のページに戻って高速ひらがなスキップ読みからやり直す必要はまったくなく、精読で読み進めた所から高速ひらがなスキップ読みに切り替えればよいということです。端的に言うと、完璧主義を捨てて柔軟に読み方を切り替えられることが重要だと考えています。

最後にまとめると、読書において最も重要なのは、様々な読み方を習得した上で状況に応じて柔軟にそれらの読み方を使いこなし、また完璧な読み方が最初からできなくても問題無いと考えられる適当さを身につけることだと思います。

【追記】
※最近の本の読み方は、「写真読み」で全体の概要を抑えた後は頭から「精読」するだけというシンプルなものに変わりました。
詳細は下記記事に書いています。


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