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マスクが私の一部。

コロナが少しずつ緩和し、マスクを外してもいいようになった。
私はここ最近マスクを着けずに外出することが増えている。

そこで気づくことがある。
私は表情が緩くなった。
マスクがないとそれをひしひしと感じる。

通学してるとき、途中で交通機関を使うのだが、
乗車時間が30分も超えるので朝は寝てしまうことが多い。
そのとき、コロナ禍のときはマスクをしていることもあって、
お口を開けて寝ていた(自然と。よく🤤がでてしまっていた)。

それが慣れてしまったころのマスク解禁だ。
マスクなしで表情が緩いのはかなりきつい。

他にも、私はお笑い芸人のラジオを毎朝聞くのが習慣で、通学中はそれを聴きながらてくてく歩いている。
耳に流れてくるお笑いに心はにこにこなのですが、だんだん顔にも溢れてきます。そして、いつのまにかにやにやしている。
マスクをしている時期はそれが堂々とできていたため、堂々としていたのですが、マスクを外すとそれはただの変質者。いかにしてこのにやけを止めるか日々試行錯誤するようになった。

マスク生活が始まった頃は、マスクが大っ嫌いで、耳が痛くて、苦しくて、ずっと外したいと思っていた。だけど慣れというモノはこわい。いつのまにかマスクは私の一部になり、耳の痛みなんてなく、あって当たり前のものになってしまった。
だから外す時は一瞬こわかった。顔が見られる当たり前が変わってしまった。切なくも奇妙な現象が起きていた。

マスクをつけることで気付くことと外すことで気付くことがこんなにも明確にあるのかと驚く。この切なくも奇妙で、でもどこかおもしろいこの現象はもう二度と起きないのだろう(もちろん起きてほしくない)。
そう思いながら今日もゆるゆるな顔が街を歩くのだ。


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