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live in the moment


今年の春から家族として迎え入れた愛犬のリム。

名前の由来は、私の好きな言葉
Live In the Moment”の頭文字“LIM”から。

直訳は「その瞬間を生きる」。

最近でいう「今を生きる」というやつ。


世界一周中に好きな言葉や座右の銘を聞かれた時にはいつもこれを答えてた。
(それか、たまに「吾唯足知」(我、ただ、足るを知る)か。)


犬を飼うことにはずっと抵抗があって、理由は、普通に過ごせば恐らく私より犬の方が先に寿命を全うするであろうから。


その悲しみを考えると、とにかく恐くて嫌やった。

そういえばその昔は、枯れていくところをみるのが切ないからという理由で花をもらったり育てるのも嫌やったな。どんだけナイーブ。


でも島で暮らしはじめて、毎日小さな殺生を目の当たりにしたり(ヤモリが虫を食べるところをみるとか)、カンカン照りの中ご高齢のご近所さんが汗水流して作ってお裾分けしてくれた採れたて野菜にものすごい生命力を感じたり、お葬式や法事をみかけることが多かったり、そういう大なり小なりの生命の循環が身近にあることで、捉え方がまた少しずつ変わってきて。


いつか犬が先に死んでしまってものすごく悲しむかもしれないけど、それ以上に犬と一緒に暮らす時間がそれこそプライスレスで、人生にもっと彩りが灯ることは分かってもいたから、そこをしっかり楽しみたい、いろんな感情をもっといっぱい味わいたい、と自然に思えてきた。


それでずっと犬を飼いたいと言っていた夫にようやく同意することが出来た。


犬の名前は迷うことなく「Live In the Moment」の「LIM」がいいと言った。

いつもその気持ちを忘れないで、一緒に居られることをしっかりと噛みしめられますように!との思いを込めて。


そんなこんなで家族となったリムをみていたらまさにどの瞬間もlive in the momentそのもので、清々しく気持ちが良い。

今をどう過ごすか、今どう心地よく在るか、完全に今にしか存在していない。

明日のごはんの心配をしたり、怒られて悲しかったことを振り返って落ち込んだりとか、微塵もしてないんやろうな。知らんけど。


ほんと、人生の先生。

今を心地よく過ごして、どの瞬間もその地点での最高の居心地を作って、それを重ねて続けていったら、結局最高な人生に仕上がっていくもんね。なるほど。


そういえばリハビリも一緒やなーと仕事しながらよく思ってた。


昔はよく分からへんかった「1日の積み重ねが人生になる」が、今ならよーく分かる。気がする。


1年を振り返って幸せやったなーって思うことって非日常の旅行とかの出来事も確かにあるけど、それこそ何気ない日常の出来事もしっかりと幸せな時間としてカウントできるって、それだけ愛おしい日常を送れているって、幸せなことよなあ。


そういう細やかやけど1番大切なことをリムはいつも思い出させてくれる。ありがとう。


おかげでもともと高めやった日常の幸せ感度が更に高まってて、だから夫がゴミ箱に投げて外れたティッシュのゴミをそのまま放置したり、縁側に裸足のまま出て砂じゃりじゃりの足裏で家の中歩きまわったりするのにも、まーいいか、元気で生きてる証拠か、と思えばそれすら幸せなことか、と思える境地にまでなってきた。まあそれでも腹立つことは起こるけど。


リム大先生、いつもほんとにありがとう。

これからもどうぞよろしく。

もっと一緒にいっぱい目の前の幸せを味わっていこうね~。


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