内定式の話を聞きたくて、息子福山に深堀するも、

「めんどくさい。」と言われあまり話を聞きだせなかったが、

内定式の朝。

一階のリビングに、息子福山のワイシャツを干していた。

ユニクロのノーアイロンのワイシャツだ。

洗ったままのアイロンをかけてないワイシャツ。

まさか、まさかの朝から、そのワイシャツに袖を通す息子福山。

そのワイシャツ、就活用では無く、大学の入学式に購入したもので、襟にボタンがついているのだ。

「それ、アイロンかけてないけど。」と声をかける。

「そんなの別にいいよ。」とのたまう息子福山。

何言っているのかと、

内定式をどんなものと思っているのかと。

「就活用に買ったワイシャツを着ていきなさい。」としつこく息子福山をせめたてる。

やっとあきらめたのか、ユニクロのワイシャツを置いて、２階に上がっていった。

内定式に出かける時に、息子福山を見送ろうと思っていたのであるが、息子福山が玄関のドアを閉める音で慌てた。

それは、なぜかというと、前に、黒の靴では無く、スニーカーを間違えてはいて出て、息子福山が急いで戻ってきた事があったからだ。

急いで玄関に向かい、靴を確認。

ほっ。良かった。スニーカーではなかった。

その事を、移動中の息子福山に、LINEする。

内定式ってどんなのかしらん。とのぞき見したい好奇心満開のアジフライであるが、息子福山の帰ってからの報告を楽しみにと。

夜、息子福山が帰ってこない。

もう、帰ってきても不思議でない時間なのにと、心配になったが、もしかしたら、同期で話が盛り上がっていたりしたら、迷惑だと思いLINEを我慢した。

そんな事を忘れて、ティーバーでドラマ三昧をしていた夜９時半過ぎに、内定式会場の近くの駅にいて、いまから帰りますコールがLINEに入った。

でも、なかなか息子福山は、帰ってこなかった。

１１時近くに再びLINE。

居眠りをして乗り過ごしてしまったらしく、またまたご報告のLINE。

帰宅後、息子福山に話を聞いたら、上司に誘われて、２次会に行っていたと話を聞いた。

手厚い。

なんか、みんなスーツだったけど、数人、私服の人がいて、すごい浮いていたって。

たしか、突っ込みをいれなければ、息子福山もその中の一人だったのではないかと笑ったが。

そして、やっぱり、研修は、関西らしい。

３か月の関西での研修後に、配属。

技術職なのに、総合職じゃないのに、全国規模の配属とか、まじありえん。

でも、内定式は、面白かったみたいです。