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夜中のバタートースト

お腹が空くと眠れない。
どんなに脳を騙しても眠れないものは眠れない。

布団に入ってもなかなか眠れないときや一度目覚めてしまって再び寝付けなくなったときに、食欲が暴走するときがある。

コーンスープとか、お茶漬けとか、カップラーメンとか色々試したが、中途半端に腹が満たされないとか罪悪感に苛まれるとか、食べた後になかなか気持ちよく眠れない。
そんなわたしが見つけ出したのがバタートーストだった。
夜中にカロリーと脂質糖質の塊を摂取する罪悪感を覆すほど、うまい。

うちにはトースターがないので、トーストが食べたくなったらフライパンを使う。
フライパンを熱してバターをたっぷり入れて溶かす。
そこへ食パンを置き、下の面を焼いている間に上の面にぽとんぽとんと少量のバターを散らす。
下の面がこんがり焼けたらひっくり返す。じゅわわわあああ。
両面こんがり焼けたら、指をしっかり水で冷やしてトーストを持ちかぶりつく。
カリカリの中からバターがじゅわんと溶け出す。何より塩っけが最高にたまらない。

以前の記事に書いたように「食パンではお腹がふくれない」と思っているが、このときばかりは心が満たされて、ふわあ〜っとしあわせが睡魔を誘き寄せる。
フライパンに水を浸したら、布団に直行する。
しあわせの衣を身に纏い、すぐに眠れる至福。
後片付けとか、歯磨きとか、太るから我慢とか、「ぜーんぶいいや!」って思えるときがあったっていいじゃない、と思う。


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