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ロボットになりたくないから退職した

新卒で入った会社を4年9ヶ月でやめた。
ロボットになりたくなかったから。

死ぬほど仕事に行きたくないのに、朝目覚めて、支度して、満員電車に乗る。
全く興味ないのに、その場を収めるために話す。言葉がまるで死体のよう。喉が自分のものじゃないみたい。
ああ、こんな毎日だいきらい。

やりたい、やりたくない、向いている、向いていないに関わらず割り振られる仕事、与えられる役職、押しつけられる長時間労働。
それでみんな、抗議もしない。まあ、したところで受け入れられないもんね。
辞めもしない。疲れすぎて、逃げ出す気力失ってるのかな。
文句言いながらも「仕方がない」と続けてる。人目を気にして仲良しこよし。会社に求められた姿をひたすら演じる。全て役割どおり、ロボットみたい。
私はロボットになりたくない。そうおもって辞めた。

辞めたことは正解だった。
つかえていた喉、硬くなった鳩尾が解放されていった。血が巡り出した。動悸がしなくなった。
感情を無視したロボット生活は想像以上に身体にダメージを与えていたようで、ごめんねと思った。

ゆったりとした、平日昼間の世界を知った。
毎日、自分の心と体と相談しながら行動する。
久しぶりに、心臓が人間らしく動き出す。

貯金を切り崩す日々だけど、働いていた時より、今の方が生きているという感じがする。
仕事は本来、この延長線上にしか存在してはいけないものなんじゃないかと思う。

「安定」「安心」という名のレールの誘惑はとても強くて、思考停止で乗ってしくじってしまった。
ロボットみたいに誰かの言うことを聞いても、いいことはひとつもないと知った。
いつどこへ動けばいいのかは、自分のこころが知っていると信じている。

(新年度にそぐわない内容でスミマセン…。)


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