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大商い

「10年に一度の大寒波」
またマスコミが煽ってるよ と斜めに構えていた。すると1/24の16時頃から雪が降り出す。あっという間に積雪は15cmを超えた。雪が積もらない地域出身の僕としては、最初テンションが上がってた。しかし宿泊問い合わせの電話がひっきりなしにかかってきて、雪を鑑賞する余裕もなくなった。
どうやらホテル近くの山崎インターから雪のため通行止めになり、岡山方面に進めなくなった車が宍粟市内に流れ込んでいるらしい。

大手旅行サイトを売り止めにして電話対応のみに切り替えた。そして宿泊値段を少し上げた。

通常より15%程値上げした部屋に宿泊のお客様から「安い」「助かった。ありがとう」と言われた。需要と供給が全く合ってない。もっと高くとらないといけない。
一気に30%上げた。
問い合わせ時点では「検討します」→「宿泊お願いします」となるパターンになった。値上げ後もうちがコスパ良かったのだろう。

1/24(火)は10月に事業を引き継いで以来最初の大商いとなった。普段は泊まる部屋ではない場所も開放した。しかし、ニーズに合わせて値段を上げるのが遅すぎ&安すぎた。
「値決めは経営なり」
稲盛和夫さんの声が聞こえた。反省

1/25(水) この日も中国道の山崎インターから通行止め。積もった雪は全く溶けてない。
よし、今日も値上げだ。
1番高い部屋よりも全部屋高く設定した。
予想通り午前中から問い合わせが続く。値段を聞いてやめる人もいたが、何も言わず予約してくださる方もいた。全ての人に満足いただけることは難しい。しかし大雪の中でも通常出勤してくれたスタッフのためにも安売りしてはならない。夕方になるとさらに値上げした。
結果は満室まで行かなかったが、前日を上回る売上となった。

変化に素早く対応して最大の収益化と顧客満足を両立する。これがオーナー経営者の面白さかもしれない


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