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肺がん末期の利用者のお話

こんにちは
タイトルつけるのが難しく最後まで悩んだのですが、、
本日は肺がん末期の利用者様のお話
お子さんはいらっしゃらなく、
旧国鉄(現JR)でお勤めされた方
夫婦で二人暮らし

どこかしら奥様はお疲れの模様。

今入院されていた所からの前情報として

頑固で、中々こちらの提案等ききいれてもらえず、もしかしたら少し困るかもしれません。。

警戒しながら往診の先生と一緒に利用者様のご自宅に入らせてもらいました。
あたりはタバコ臭…

先生とかに止められてたと思ったのですが…

先生「タバコは今も吸ってるの?」

利「肺がん末期だが、、タバコは止めないよ!」

先生「…」
ほっと一息入れて、

先生「オケオケ!せっかくの楽しみだもんね。そのまま吸ってていいと思うよ!」

利「お。わかるねぇ」

先生「だけど、この先酸素を吸引しながら生活しなきゃいけないから、その時はやめてもらわないといけないからね。酸素に引火して爆発したら、奥さんとか周りの住人に迷惑かかるでしょ?」

利「わかったよ!先生とはキャッチボールがちゃんと出来るから助かるよ!理由がわかれば俺もちゃんと従うんだよ。それが前回のお医者さんになかったからさ…はぐらかされる感じでやになっちゃったよ俺。」

先生「そうなんだね。ありがとう!私達もAさん(利用者さまの名前)にとって良いと思える手段で診療するから、何でも言ってください!出来る範囲でお手伝いするから」

そこから我々の定期的な訪問に対しても協力的で、大変助かっています。

きっと教科書通りだったら、、
「寿命を縮めたいの?少しでも長く生きたいんだったら、従って下さい」のような対応になって、
心開かなかったんじゃかいかなと思いました。

医療処置等ももちろん大切ですが、その他に大切なのは相手の価値観も考慮する事
なんではないかと感じます。

寿命の長い短いという観点は
我々で決めることではなく、相手にとってどうだったかなんではないだろうかと…
もちろん役割としては長く生きてもらうですが、、

それで色々制限されるのは
本人や家族にとって良い選択肢なのだろうか…
結果家族も含めて納得言ってるうえ、
生活も円滑に進んでいるので

ここで訪看の役割は
利用者の生活や家族関係の背景にクローズアップして、そこを踏まえた取り組みや往診、病院の先生に助言していく事が大切なんだろうなと感じました。

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