見出し画像

はじめての(旅4日目)

・8月23日

たいやき事件から一夜明け4日目。滞在していた道の駅安達は「グッドトイレ10」という謎の賞を貰っていました。

出発して早々、自転車の異変に気づく。ブレーキの効きが非常に悪いのだ。恐る恐るブレーキを確認すると、ホイールを押さえるブレーキの要、ブレーキシューが異常なほど磨り減り、ほぼ消滅しかかっていた。前日までは一切ブレーキの異変は感じなかった。つまり昨夜の雨の中で強行した数時間で消滅したことになる。もう雨の夜は走らないと決意した瞬間である。この日は山越えをする予定だったので無理をせず近所の自転車屋にてブレーキシューを交換してもらい、再出発した。

さて、昨日から福島県に入ったので御朱印を求めて寄り道。一つ目の神社は神主さん不在で貰えず、二つ目の神社の諏訪神社にて御朱印をゲット。ほくほくで参道を歩いていると高速でこちらに向かってくる物体に気づく。セミである。咄嗟のことに気が動転し「wow!!」と奇声をあげつつ、半回転してセミをかわすその様はさながらフラメンコのあのポーズ、そして半回転したその視線の先には帰宅中と思しき女子高生の姿。まあ、旅の恥はかき捨てと言うしね。

そしてこの日、とうとう自分以外の自転車旅をしている同志に出くわす。対向車線を走るイケメンもこちらに気付いたようでさわやかな笑顔を見せ手を振ってき…あれぇー!?ちょっ、上半身裸!!そんなマダムキラーな様相で走るとはイケメンは恐れを知らないのか…。

そんなこんなでなんとか山越えを果たしたところで、旅中は避けては通れない事象、パンクに見舞われる。もちろんパンクは想定済みなので、修理道具一式と予備のタイヤチューブの用意は抜かりない。普段シティサイクル(ママチャリ)を愛用している方はパンク修理なんて大変そう…と思われるだろう。ところがどっこい、スポーツタイプの自転車は器具を使わずに簡単にタイヤが取り外せるため、簡単にパンク修理、チューブ交換ができるのだ。そう、簡単にね。

簡単なチューブ交換に着手して約一時間半、ようやく初めてのチューブ交換が終了する。簡単とか言った君は後で体育館裏に来るように。こうやって人は経験を積み、成長していくのだ。

修理を終えた頃、辺りはすっかり暗くなっていた。当初の目的地であった道の駅には到底たどり着けそうもないし、色々なアイテムの電池がもはや限界だったので近くのネットカフェに泊まることにした。なんとこのネットカフェ、旅人は少しお得に利用できる素敵カフェでした。

受付をすると店員の女の子が東北なまりだった。方言女子っていいよね。そう、ここは宮城県。そして旅開始以来最高の寝心地で眠りにつくのであった。

8/23 走行距離 69.55km

自転車旅のまとめ