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○こにゃん(旅10日目)

・8月31日

お腹一杯のまま眠りにつき、本州の最北端へと着々と近づく今日この頃、遂に寒さで目が覚める。いつも通り、ぼけーっと朝の時間を過ごしていると、新鮮な野菜や果物を納品に来た地元のじさまとばさまで溢れかえってきた。せわしなく動く皆さんを眺めながら佇んでいると、おじいさんがつかつかと寄ってきて「ん!」と、桃を差し出してきた。お前はカンタか。心の中でつっこみつつ、え?もらっていいんですか?と聞き返す。「ん!!」…お前はカンタか。それ以上語ることなくおじいさんに桃を押し付けられたのでありがたく採れたての桃を頂戴した。食費が浮いたぜ、ありがてえ!ありがてえ!

そんなこんなで道の駅を発ち、目指すは青森県の神社。ちょうどそう遠くないところに三戸大神宮なる神社を発見したのでそちらにお参りすることに。そこにはなんと

まさかのゆるキャラ!その名もみこにゃん。ツノの生えた兜をかぶったあのネコじゃないよ。みこにゃん。巫女はもちろん三戸も読み方を変えたら「みこ」ということでしっかりと考えられた名前でした。

御朱印もみこにゃん、名刺も頂きました。神主さんもお話上手で、青森名物の南部せんべいと自家製のブルーベリージャムまでご馳走になってしまい割と長いことお話を聞かせて頂きました。ちなみに現在はみこにゃんの御朱印帳とみこにゃんのお友達「キャサリン」も増えているとの事なのでみんなもぜひ行ってみよう。

その後、しばらく走ったところで、休憩のためにショッピングセンターに立ち寄ったところで事故が起こる。後輪の両サイドに大きなカバンが設置してあり、車幅の感覚が掴めていなかったのか、狭いところを通った際にカバンが引っかかって盛大にコケたのである。ここまで各神社で行ってきた交通安全祈願はなんだったのか。そしてこの事故のせいで以後ずっと膝の痛みを抱えることになる。まだ序盤なのに⋯。

昼食をとり、気を取り直して再び走り出す。途中、路上に無造作に繋がれたヤギと出逢い、夏っぽい晴れた空とも再会を果たし、夕焼けに染まる綺麗な海に癒されたところで、本日の終着点「道の駅よこはま」へと到着して終了。風が強く非常に寒い夜であった。このまま北海道に突入して生きていけるのだろうか(半袖しか持っていない)。北海道まで残りわずかである。

8/31 走行距離 128.93km

自転車旅のまとめ