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旅に至るまで

そもそも何故自転車で日本一周しようなんて狂気的な発想に至ったのかというお話。まあ、以前にもGWに千葉県一周したり転職の合間に千葉から栃木まで往復したことはあったからなるべくしてなったとも言えるか。

時はさかのぼり2年前(ベベンッ)転職をしたあたりから話は始まる。仕事については身近な人間にしか明かしていなかったので名言は避けるがコ〇ン君の同業者とだけ書いておく。

昔から興味のあった仕事に心を躍らせ、毎日10kmの道のりをせっせと自転車通勤し、早く仕事に慣れるために割りとまじめに働いていた。ところがどっこい、半年ほどが経ち仕事にある程度慣れて心に余裕ができた頃、いつもひとつである真実に辿り着く。

(ここ、ブラック企業じゃないか…)

残念なことに俺が入った所は時代錯誤も甚だしいおかしな会社だったのである。幸い、社長プラス数名という小さな会社で社長も話しやすい人だったので勤務環境を改善してもらうため、オブラートで何重にも包んで社長に伝えることにし、それと同時に入社時からの勤務時間を細かく記録し始めた。ちなみにこの頃はまだ退職する気は無かった。

しかしそんな思いは通じることは無く、入社から一年以上経過した昨年末に新たなる真実に辿り着く。

(あ、この人(社長)何も考えてないわ…)

このあたりでもう会社への情熱は消え、退職の決意とともに空き時間にこそこそとエクセルで「残業代計算シート」を作成し始める。

そして春が訪れ、いよいよ退職する旨を伝えることにした。ここでまともな対応してくれるなら残業代は胸にしまって静かに去ろう。

「退職したいんですけど。」「お、おぉそうか、まあ仕方ないな。」「それで今まで使えてなかった有給休暇全部使いたいんですけど。」

「え?うちに有給なんて概念は無いんだけどw」

はい、残業代いただきまーす。

もちろん会社の概念がどうであろうと有給は従業員の権利なので、若干の妥協をしつつ15連休を取得して晴れて自由の身となるのであった。

長くなったので続きはまた今度。

自転車旅のまとめ